ビジネスパーソンインタビュー

「僕、超優秀なピザ配達員だったんですよ」ひろゆきが実践してきた“ずるい”問題解決とは

ひろゆき著『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』より

「僕、超優秀なピザ配達員だったんですよ」ひろゆきが実践してきた“ずるい”問題解決とは

新R25編集部

2022/03/18

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YouTubeのチャンネル登録者数は146万人超(2022年3月現在)、「いちばん信頼している/参考にしているインフルエンサー・有名人」(LINEリサーチ調べ)では、ヒカキンさんに次いで2位に選ばれたひろゆきさん

ひろゆきさんといえば“論破”のイメージが強い人も多いと思いますが、ご自身が一番得意としているスキルは“問題解決能力”だといいます。

問題があると正解を知りたくなってワクワクする性格で、自らトラブルに巻き込まれに行くこともあるのだとか…

そんなトラブルシュートを繰り返してきたひろゆきさんの新著『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』から、ひろゆきさん節炸裂の「問題解決の方法」を一部抜粋してご紹介します。

ずるい問題解決エピソード① 最小限の労力で大学に合格した話

僕は昔から「いかに手を抜いてラクな方法で成果を上げるか」を考えてきました。

いつ頃からそう考えるようになったのかは覚えていないのですが、大学受験のときにはすでに、どうしたら少ない労力で大学に受かるかと、“抜け道”を探していました。

大学受験では、受験科目を自分で決めますよね。

社会科なら、世界史や日本史、地理、政治経済、倫理などの中から科目を選択します。

世界史や日本史を選ぶ人が多いのですが、僕は政治経済倫理を選択しました。

決め手は、参考書の厚さです

本屋へ行って社会科の棚を見てみたら、日本史と世界史の用語集は分厚かったのですが、政治経済と倫理の用語集は立たないぐらい薄かったんです。

ということは、政治経済・倫理は日本史や世界史よりも覚えなくてはいけない情報量が圧倒的に少なくて済むわけです。

学習量が少ない科目のほうが、少ない労力で合格点まで行けるのは、ちょっと考えればわかりますからね。

日本史や世界史は中学、高校で勉強している人が多いので、それまで勉強をしてこなかった僕が高校3年生から追いつくのはキツいだろうな、という考えもありました。

でも、政治経済・倫理は選択科目の高校が多いので、ほかの人もスタートラインが遅いんです。

そもそも倫理を授業でとっている学生自体が少ないですし、受験で選択する人も少ないので競争率が低い。

勉強でもビジネスでも同じなのですが、競争率が高いものはそのぶん優秀な人と競う確率も上がるので、たくさん努力をしないといけません。

だから受験も、覚える量が少なくて、ほかの受験者との差が小さい科目を選んだほうが効率がいい、と考えたわけです。

実際、倫理のテストはそんなに難しくないですからね。

ずるい問題解決エピソード② 超優秀なピザ配達員だった話

大半のアルバイトではやる気がなかったのですが、ラクして成果を上げる抜け道を探すのは得意だったので、ほかのアルバイトよりも優秀だった仕事もいくつかありました。

学生時代に地元・赤羽でやった宅配ピザ屋のバイトも、その一つでした。

バイクに乗ってピザを届ける仕事だったのですが、その店では1時間に3軒くらい配達すると「ちゃんと仕事をしている」と認められたんです。

食事時のいちばん忙しい時間帯でも、平均で1時間に6軒くらいでした。

そんななか、僕は忙しくない時間帯も含めて1時間で平均6軒は配達していました。

自分で言うのもなんですが、かなり優秀だったんです。

なぜそんなに速く配達できたかというと、ひたすら最短ルートにこだわったからです。

たとえば、大きな交差点では、右折をするときに信号待ちの時間が長いですよね。

でも、その手前の、信号のない交差点を右折すれば信号待ちをしなくて済むので、そのぶん時間を短縮できます。

ほかにも、一方通行でぐるっと迂回しないといけない場合なら、バイクを押して一方通行の道を通ったほうが速く着くとか、ふつうなら使わない団地の中の道を突っ切るとか。

配達エリアは子どもの頃から遊んでいた地元だったので、路地裏から一方通行まで全部、頭に入っていたんです。

そういったほかの人があまり使わない方法、効率的なルートを選んで、いかに時間を短縮するかに楽しみを見出していたんです。

しかも、その短縮した時間に、友だちの家に寄ってゲームで遊んだりして、しっかりサボったりもしていました。

“リアル抜け道”で結果を出して、余った時間を自分の楽しみに使う

抜け道のメリットを享受しつくした話です。

ずるい問題解決エピソード③ 北朝鮮土産を税関で没収されそうになった話

「こんなところには抜け道はないよね」と思うような状況でも、よくよく探してみると、「そんな手があったか」という抜け道が案外見つかったりします。

2014年に北朝鮮に行ったときもそうでした。

アントニオ猪木さんが平壌(ピョンヤン)でプロレスの興行をすると聞いて、メディアの取材班として同行したんです。

平壌の街を歩いているときに、おもしろそうな舞踏会のDVDをたまたま見かけたので買うことにしました。

海外でDVDを買うと、まったく違うものが入っていることがあるので、僕は買ったら必ず封を開けて中身を確認するようにしています。

このときはホテルに帰って中を確認したら、パッケージどおりのDVDがちゃんと入っていました。

問題が起きたのは、取材が無事に終わって、成田空港に着いてからでした。

ほかのメンバーが税関で止められて、お土産を没収されていたのです。

ちょうど日本が北朝鮮に経済制裁をしていた時期だったので、北朝鮮で買った商品を日本に持ち込んではいけなかったからでした。

税関の職員は、僕が買ったDVDを見つけると、すかさず聞いてきました。

「これ、商品ですよね?」

とっさに「いえ、もらいものです」とウソをついたのですが、「経済制裁中なので、これは没収します」と言われました。

そこで僕は「それって、法律的根拠は何ですか?」と聞いてみたんです。

差し押さえの場合、法的な根拠がなければできないので。

聞かれた職員は慌ててどこかに調べに行って、しばらくしてから書類を持って足早に戻ってきました。

法令が書かれた書類を見せながら、「商品として流通可能なものは差し押さえる」と説明されました。

ところが、その法令をよく読むと、「開封された商品は商品価値がないので、その対象にならない」と書かれていたんです。

その一文を見つけた僕は職員に、「こう書いてありますけど、このDVDは開封済みだから没収の対象にならないですよね?」と確認しました。

法令に書いてあるので職員も認めざるをえなくなり、晴れて堂々とDVDを持ち帰ることができたんです。

ちなみに、職員との会話はしっかり録音していました。

国であれ警察であれ、何かを強制されそうなときには根拠を尋ねると、相手は根拠を出さざるをえなくなります。

そういうときに僕は、その根拠のどこかに抜け道があるんじゃないかと考えます。

このエピソードは、案の定、抜け道があったというケースです。

もし、「どこかに抜け道があるはず」という考え方をしていなかったら、おそらくDVDは没収されて手ぶらで帰宅していたでしょう。

ちなみに、この北朝鮮から持ち帰ったDVDの内容は、僕がユーチューブで紹介しているので、気になる人は検索してみてください。

“抜け道”の探し方がわかる一冊

『ひろゆき流 ずるい問題解決の技術』は、ひろゆきさんが問題解決するときの思考プロセスをスッキリ言語化した一冊。

「パクる」「逃げる」「丸投げする」「頭がおかしい人のフリをする」など、どれも突拍子もない方法ばかりですが…(!)

ほかの人はまだ見つけていない、うまくいく確率が1%でも高くなる“抜け道”を知りたい方は、ぜひ読んでみてください。

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