1年間に売上は「万里の長城の8倍の長さ」!?

もっとも世界で愛されている朝ごはん。日本人が知らない『ヌテラ』大ヒットの秘密

  • ライフスタイル
  • 2017.12.04
  • by 新R25編集部

昨年10月より関東地方、長野県のファミリーマート&サークルKサンクスで販売されている『ヌテラ アンド ゴー(Nutella & GO!)』というお菓子。スティック上のビスケットに『ヌテラ』という甘いペーストを付けて食べるのだが、日本ではあまり聞かない名前。

だけど、じつは欧米諸国では朝の食卓のお供に定番のメニューで、ギネスの「もっとも世界で愛されている朝ごはん」に選ばれたこともあるほどの食べ物なのだ! 世界中で多くのファンを増やしてきたその魅力に迫る。

1年間に売れるヌテラは「万里の長城の8倍の長さ」!? よくわからないけどスゴイ売れ行き

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イタリア生まれのヌテラは、ヘーゼルナッツペーストをベースとした、チョコレート風味の甘いスプレッド(塗り物)。1940年代にココアが不足していたことから、ヘーゼルナッツをベースにしたスプレッドを考案したことが始まりだ。そんなヌテラの売上を調べてみたところ、公式サイトに以下のデータを発見!

・1年間に販売されるヌテラの容器を並べると、万里の長城(21196キロ)の8倍の長さになる
・1年間に生産されるヌテラの重さはNYのエンパイア・ステート・ビルに匹敵する
・1年間に売れるヌテラの総量は、サッカーフィールド1000会場分

う~ん…なんだかいまいち想像がつかないが、とにかく相当に売れているというのはわかる。海外には、そんなヌテラをこよなく愛する「ヌテラホリック」と呼ばれる熱狂的ファンが多数存在する。公式Facebookページにはファンが3000万人も!

ヌテラスムージーを飲むこの女性のInstagramには#nutellaholicのハッシュタグが

ヌテラは100gあたり521kcalとカロリーも高いため、肥満が社会問題となっている欧米では、こうした「ヌテラホリック」は深刻な問題になっているのかも?

ヘーゼルナッツの味に加えてチョコの風味も。後味は意外にあっさり!

出典

筆者撮影

さあ、その大人気フードの味を確かめるべく、筆者も実際に『ヌテラ アンド ゴー』を買ってきた。見た目はチョコレートクリームのようだが、固さはこってりとしたバターのよう。

出典

筆者撮影

肝心の味は先述の通り、ヘーゼルナッツの味もするし、チョコの風味もするという…これまで食べたことのないまさに「ヌテラ」としか形容できない味。海外製のため「かなり甘いのでは…」と思っていたが、意外にあっさりとした後味で、飽きも来ない。確かに、外国の人だったらこのくらいの甘さであれば何度もリピートしてしまいそうだ…。

ヌテラは基本的に食パンなどに塗ったり、クラッカーにディップして食べたりするが、ほかにもさまざまなレシピに応用できる。

利用イメージを明確に植えつけた「家族 × 朝食」のブランディング

世界150カ国以上で販売されているヌテラだが、発売からここまでどうやって人気を上げていったのだろうか。

まず第一に考えられるのが、利用シーンを明確に定義したブランディングだ。

海外のヌテラの広告を見ると、ヌテラが置かれたテーブルを囲む「家族の団らん写真」が載せられているケースが多い。「ナチュラルで高品質な原材料」「バランスの取れた食事につながる」などといった内容もあわせて訴求し、「家族が楽しく、安心して食べられる」というブランドイメージをつくりあげた

さらに、「ヌテラは朝食でパンに塗って食べるもの」というシチュエーションを明示したのも売上を伸ばした要因のひとつだ。

ヌテラを世界に広めていくには大国・アメリカでの認知度を上げることが不可欠だったが、1983年に同国に上陸した際には、その汎用性の高さから利用イメージが国民にいまいち浸透しなかった。

そこで、「ヌテラ=朝食」というイメージを商品デザインや広告で示し、消費者に訴求していった。この動きはうまく作用し、先述のギネス「もっとも世界で愛されている朝ごはん」への一歩となった。

アメリカで広まったのは1人のインフルエンサーがきっかけ。1年で売上が約14%アップ!

また公式サイトによると、アメリカで爆発的に広まったきっかけには、ある強力なインフルエンサーの存在があったそう。それが、サラ・ロッソ氏だ。

サラ・ロッソ氏

イタリア系アメリカ人の彼女は、もともとヌテラの大ファン。長年アメリカで販売されていながらまだ浸透していない、自身にとっての“ソウルフード”を広めたいという思いから、2007年に毎年2月5日を「World Nutella Day(ワールド・ヌテラ・デイ)」と名付けた。ウェブサイト上では、イベントへの参加を呼びかけるメッセージにくわえて、Facebook、Twitter、YouTube、Flickr上のグループページの案内がおこなわれ、そこから口コミでさらに伝播していった。

ちなみにこの口コミの広がりにより、アメリカでの販売実績が、2008年から2009年までの1年間で14.4%アップしたのだそうだ。当時のSNSでここまで波及するとは…恐るべし!

と、ここまで紹介したらなんだかまた食べたくなってきた…。ちなみに、ヌテラ単体はコストコAmazonで購入が可能だ。とりあえず、さっき食べかけだった『ヌテラ アンド ゴー』があるから、いただくとします!