嫌われる力=自分の意思を大切にできる力

「嫌われてないな、って思ったから起業した」マコなり社長の人生を変えた“嫌われる力”

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キャリア
自分ならではの新しいスキルを身につけたとき、思いもしていなかった方向に人生が進んだり、大きく前進することがあります。

“人生を変える”エンジニア養成スクール「テックキャンプ」と新R25のコラボでお届けする新連載「私のターニングスキル」。
さまざまなジャンルで活躍するチャレンジャーに「人生を変えたスキル(=ターニングスキル)」を伺っていく本企画。連載のプロローグとなる今回は、新R25編集長・渡辺がテックキャンプを運営する、株式会社div代表の真子就有さんにインタビュー。

大学時代に独学でプログラミングを学んだことをきっかけにテックキャンプを立ち上げ、日本最大規模のエンジニア養成スクールまで成長させた真子さんに、自身のターニングスキルについて聞いてみました。

〈聞き手=渡辺将基(新R25編集長)〉
【真子就有(まこ・ゆきなり)】株式会社div代表取締役。1989年生まれ、福岡市出身。青山学院大学卒。大学在学中からプログラミングを独学で学び、大学4年次に起業。2014年よりプログラミング教育事業をスタート。2016年に開始した「TECH CAMP」は日本最大規模のエンジニア養成スクールとなっている。2015年Forbes誌「注目のUnder30起業家10人」に選出。現在、従業員数300名。YouTubeチャンネル「マコなり社長」は開始1年強で登録者数45万人を突破

真子さんの人生を変えた「ターニングスキル」とは?

渡辺

渡辺

本連載のテーマが、「私のターニングスキル」ということで、早速ですが真子さんのターニングスキルをお伺いしたいです。

これまでの人生を振り返って、真子さんを現在地まで連れてきてくれたスキルをこちらの色紙に書いていただけますか?
真子さん

真子さん

最初に色紙を書くんですね!
渡辺

渡辺

はい。本連載はこのスタイルで進行させていただきます!
悩みつつも丁寧に色紙に言葉を綴る真子さん
渡辺

渡辺

書けましたかね?
真子さん

真子さん

はい!
渡辺

渡辺

それでは、見せていただけますか?
真子さん

真子さん

こちらです。
ドンッ
嫌われる力
渡辺

渡辺

嫌われる力、ですか。どうしてこの言葉を選んだんですか?
真子さん

真子さん

僕がこれまでの人生で「結果を出した」と言えるときはすべて、嫌われることをやっていたからです。
渡辺

渡辺

…なるほど。ぜひその具体的なエピソードも教えていただきたいです。

あだ名は「しゃしゃり」。“嫌われる力”を身につけるきっかけとなった中学時代

真子さん

真子さん

大きな原体験は、中学1年生で合唱コンクールのリーダーになったときのことですね。

僕のクラスは真面目に練習する雰囲気がなくて、誰も本気になっていなかったんです。

でも、僕は自分がリーダーになったからには絶対に勝ちたいと思っていたので、「昼休みは遊びに行かないで練習」「放課後も部活に行かずに練習」って…あまりにスパルタでやったので、だんだんまわりから煙たがられるようになったんですよね(笑)。
クラスに1人はいましたよね。そういうタイプ
真子さん

真子さん

そのうち、クラス内で声の大きい生徒を中心に、「しゃしゃり」(しゃしゃり出るという意味)って呼ばれるようになったんですよ。

廊下を歩いてたら、いきなり肩をぶつけられて「ジャマなんだよ、しゃしゃり」って言われたり。
渡辺

渡辺

そんな扱いを受けてもリーダーとしての姿勢は貫いたんですか?
真子さん

真子さん

そうですね。孤独を感じたこともありましたが、「ここまできたらやりきるぞ」と腹をくくって最後まで自分のスタイルを貫きました。

コンクールでは結果的に最優秀賞を獲ることができたんですが、そこからまわりの評価が一転して、クラス中から「ありがとう」と感謝される存在になったんですよね。

「しゃしゃり」と言われることもなくなりました。
真子さん

真子さん

幼いながらも、「リーダーってこういうものなんだな」と思いました

それ以降嫌われる立場に身を置くことにハマってしまい、高校の文化祭でもリーダーとして尖った企画を出して、やる気のないクラスメイトや運営メンバー、受験勉強をさせたい先生とまで対立しました(笑)。
渡辺

渡辺

もはや問題児と紙一重ですね(笑)。

ちなみに、真子さんは就職せず大学4年生のときに起業されていますよね。

この決断にも「嫌われる力」が関係してるんでしょうか?
真子さん

真子さん

まさにそうですね。最初は、当時インターンをしていたITベンチャーに入社しようと考えてたんです。

その会社で働いていた学生は僕だけだったので、特別にかわいがってもらっていたんですが、あるときにふと気づいたんです。
真子さん

真子さん

あれ、「これ嫌われてないぞ」って
渡辺

渡辺

もはや、嫌われていない居心地の良さが逆に怖いという(笑)。
真子さん

真子さん

「嫌われグセ」で成功してきたので、嫌われていない環境が面白くなかったんですよね。

テックキャンプを立ち上げたときも、「ネット全盛のこの時代にオフラインのスクール?」「なんで労働集約的なビジネスをやるの?」って反対の声も多かったんです。

でも、反対の声が上がれば上がるほど「この叩かれ感が自分の主戦場なんだ」ってゾクゾクする感覚があって(笑)。
「これだこれだ!って」
渡辺

渡辺

…ドMすぎません?(笑)

でもきっと、「成功する理屈は自分のなかにあるけど、まわりからは叩かれている状態」が一番いいんでしょうね。
真子さん

真子さん

そうですね。嫌われたいというより、あえて賛否両論が生まれる道を選んできたというイメージの方が近いかもしれません。

「なんだおまえ」とまわりに言われる挑戦こそ結果につながったし、僕の人生を変えてくれた。

だから今でも「嫌われる力」という言葉には勇気をもらっています

嫌われる力=自分の考えを大切にできる力

渡辺

渡辺

株式会社divの社長という立ち位置としては、社員から嫌われるのが怖いとは思わないんですか?

マコなりチャンネル(真子さんのYouTubeチャンネル)では、「結婚式は行かなくていい」など、かなりトガった主張をしている動画もありましたが…
真子さん

真子さん

あの動画も、結婚式を控えた社員がいるなかでアップしました(笑)。
出典Youtube
※「あくまで私個人の趣味嗜好の話です」と前置きしてはいますが、「結婚=幸せという価値観が気持ち悪い」「費用に対してコンテンツの質が低い」「生涯の愛を誓い合うというウソ」など…真子さんの嫌われ力が全開になっています
真子さん

真子さん

もちろん伝え方には気を遣いますが、社員に好かれようとは思ってないですね。

僕も自分の考えをはっきり言うし、みんなにも言ってほしい。自分がこういう性格なのもあって、社員にも「自立」を求めてます。
渡辺

渡辺

真子さんの社員への向き合い方が想像できます。
真子さん

真子さん

いい意味で突き放して自分で決めてもらうというのが、僕のマネジメントスタイルですね。

社員にも自分の考えや意見を大事にしてほしいと思っているので。
渡辺

渡辺

なるほど。でも言われてみれば、嫌われないようにするって、自分の意見を言わないことに近いですよね。
真子さん

真子さん

まさにそうですね。嫌われる力って、自分の考えを大切にできる力でもあると思うんです

それを貫くには勇気が必要なんですけど、僕は社員にも「自分で決断して成功する」という体験を積んでほしいんです。
渡辺

渡辺

なぜそれを重視してるんですか?
真子さん

真子さん

自分の意思で決めたことで成功すると、自分に自信が持てるようになるからです。

そういう体験を積み重ねていくと、たとえツラい状況でも、自分の考えや意見を貫き通せるようになっていきます。

それは「嫌われる力」であると同時に、「幸せに生きる力」でもあると思っています

「嫌われる力」を身につけるにはどうすればいい?

渡辺

渡辺

自分らしく生きるための「嫌われる力」の重要性、納得しました。

ただ、実際に嫌われるのを恐れずに自分の考えや意見を貫ける人は少ないですよね…
真子さん

真子さん

そうですね。僕が思うに、みんないつの間にか他人の価値観や常識のなかで生きてしまってるんです。

「まわりがやってるから」と他人に合わせた意思決定が習慣になると、「自分がやりたいことをやる」というシンプルなことが、驚くほどできなくなってしまいます。
渡辺

渡辺

たしかに…そうかもしれません。

そういう人が嫌われる勇気を持つにはどうしたらいいと思いますか?
真子さん

真子さん

まずは、どんなに些細なことでもいいので、自分主語の意思決定をする訓練をするといいんじゃないですかね。

これといってやりたいことがない人は、「やったことがなくて、イヤじゃないと思うもの」をやってみる。

たとえば、「コンビニで買ったことがないものを買ってみる」「新しいサービスを試してみる」とか、そのくらい手軽な決断でいいんです。
真子さん

真子さん

毎日惰性で行動するのではなく、自分の意思で選んでみる

そうやって小さな「やりたい」を大事に意思決定していくことが、嫌われる力を養成することにつながると思いますね。

真子さんの人生を変えた“もうひとつのターニングスキル”

渡辺

渡辺

「嫌われる力」が真子さんの根幹にあることはよくわかりました。

ただ、現在の事業につながっている「プログラミング」も間違いなく真子さんのターニングスキルのひとつですよね。

大学時代に独学でプログラミングを習得したとのことですが、今でも“テクノロジーに強い”ビジネスパーソンであるメリットを感じますか?
真子さん

真子さん

はい。世の中を構造的に理解できるようになったと思います。

これからの世の中を進化させていくプログラミングやソフトウェアの技術について学ぶことで、未来のことを抵抗なく理解できるようになりました。
渡辺

渡辺

なるほど。今の時代、新しくビジネスやサービスを立ち上げるときにインターネットやテクノロジーが絡まないことはほぼないですもんね。
真子さん

真子さん

そうですね。世の中がクリアに見えるようになって、チャンスを捉えやすくなったと思ってます。
渡辺

渡辺

僕もひとつだけ、自分の話をしてもいいですか?
ここに来ての“しゃしゃり渡辺”
渡辺

渡辺

僕は以前Webサービスの受託開発をやっている会社で働いていて、そこでシステムが動く仕組みの基礎を学びました。

ただその当時は、技術に詳しくなってしまうとアイデアのスケールが小さくなると思ってたんです。

「こんなことはできないよな」みたいな…
真子さん

真子さん

テックキャンプの受講生も、最初はそう言う人が多いですね。
渡辺

渡辺

でも実際は逆で、技術を知ることで、アイデアが広がるようになったんです。
真子さん

真子さん

「白紙に絵を描け」と言われるよりも「この素材とモチーフを使って描け」と言われたほうが描きやすいですよね。

プログラミングもそれと同じで、技術のことを知らないと、無限の発想は出てきても机上の空論になってしまうんです。
渡辺

渡辺

僕もまさにその感覚でした。
真子さん

真子さん

理想と現実、その両方のバランスから考えられる人こそ優秀なビジネスパーソンなんですよね

土台となる知識を入れておくことで、自分の企画や考えがよりはっきり見えるようになる。

そう考えると、プログラミングはエンジニアを目指す方だけに必要なスキルではないと思っています。

プログラミングというスキルが「チャレンジできる土台」になっている

真子さん

真子さん

あとは、プログラミングという人生のセーフティネット的なスキルを手に入れたことによって、恐れず新しいことにチャレンジできるようになりました。
渡辺

渡辺

「プログラミングができる」ということが、チャレンジを続ける精神的な土台になっていると。
真子さん

真子さん

はい。「どこに行っても食べていける」という自信って、普通はキャリアを重ねていかないとなかなか持つことができないじゃないですか。もしかすると一生持てない人もいるかもしれない。

たとえば、大きな会社で働いているセールスマンのなかには「会社の看板やブランドがなかったら売れてないよね」と感じている人も結構いると思うんです。
真子さん

真子さん

そこを突破して自信をつけるためには、自分でゼロから事業やサービスを立ち上げて成功させる経験が必要なんですよね。

とはいえ、そういう経験は誰もが積めるわけじゃない。若手のうちはなおさらです。
渡辺

渡辺

たしかに、会社のなかで新規サービスの立ち上げに携われるチャンスはそう多くないですね。

しかも自分がそれをリードするとなると…
真子さん

真子さん

一方でプログラミングを習得すると、その過程でゼロからモノづくりをする経験を積むことができます。くわえて、仕事に困ることもまずありません。

そういう意味では、プログラミングが僕に「自分は市場価値のある人間なんだ」と教えてくれたんですよね
渡辺

渡辺

真子さんは、その成功体験を多くの人に提供したいという思いでテックキャンプを立ち上げたんですよね。
真子さん

真子さん

はい。テックキャンプを受講していただく本質的な価値って、「自分だけの力で生きていく自信がつく」ことだと思うんです

だから今もし「やりたいことがみつからない」「将来が不安で自分に自信がない」と悩んでいる人がいたら、「まずはプログラミングを学んでみてほしい」と声を大にして伝えたいですね。
「嫌われる力」と「プログラミング」

現在の真子さんを形成するこれらのターニングスキルは、ともに「自分の意思を大切にして生きる」ということにつながっていました。

多くの人はまわりの価値観に流されて生きている」という言葉に、ドキッとした人も多いはず。そんな人は真子さんのアドバイスを参考に、日々の小さな「やりたい」を大切にしながら少しずつ自信を身につけていってください!

連載「私のターニングスキル」、次回以降は真子さんがインタビュアーとなり、さまざまなチャレンジャーと対談していきます。

記念すべき第1回に登場するのは、グローバルチャレンジャーである超豪華アスリート。乞うご期待ください!

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〈取材=渡辺将基(mw19830720)/文=いちかわあかね(@ichi_0u0)/編集=宮内麻希(@haribo1126)/撮影=三浦希衣子〉