
「その行動に、意義を見出せるか?」
いくら失敗しても、逆算だけはやめない。本田圭佑をチャレンジャーたらしめる“逆算力”
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私のターニングスキル
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新しいスキルを身につけたとき、人生が思いもしていなかった方向に進んだり、大きく前進したりすることがあります。
“人生を変える”エンジニア養成スクール「テックキャンプ」と新R25のコラボでお届けする新連載「私のターニングスキル」では、テックキャンプを運営する株式会社div 代表取締役 真子就有さんが、さまざまなジャンルで活躍するチャレンジャーに、「人生を変えるターニングポイントとなったスキル(=ターニングスキル)」を伺っていきます。
“人生を変える”エンジニア養成スクール「テックキャンプ」と新R25のコラボでお届けする新連載「私のターニングスキル」では、テックキャンプを運営する株式会社div 代表取締役 真子就有さんが、さまざまなジャンルで活躍するチャレンジャーに、「人生を変えるターニングポイントとなったスキル(=ターニングスキル)」を伺っていきます。
第1回に登場していただくのは「僕は職業チャレンジャーと名乗らせてもらっている」という発言をしたこともある、あの超大物。
みなさんご存じ、本田圭佑さん。サッカー選手としてだけでなく、カンボジア代表監督や投資家、会社経営からサッカークラブの立ち上げまで、多岐にわたってチャレンジを続けています。
そんな本田さん、実は2018年のW杯直後にテックキャンプを自ら受講していたんだとか…!
今回は、チャレンジャー・本田圭佑をつくりあげたターニングスキルについてお伺いしました。
そんな本田さん、実は2018年のW杯直後にテックキャンプを自ら受講していたんだとか…!
今回は、チャレンジャー・本田圭佑をつくりあげたターニングスキルについてお伺いしました。
〈聞き手=真子就有〉
真子さん
本田さん、本日はよろしくお願いします!
本田さん
よろしくお願いします。
テックキャンプの受講をきっかけに交流があるという2人。2019年の本田さんの誕生日パーティーぶりの再会だそう
真子さん
早速ですが、本田さんのターニングスキルをお伺いしたいです。
これまでの人生を振り返って、本田さんのターニングポイントとなったスキルや考え方をこちらの色紙に書いていただけますか?
これまでの人生を振り返って、本田さんのターニングポイントとなったスキルや考え方をこちらの色紙に書いていただけますか?
本田さん
漢字を間違えたとき用に、代わりの色紙ってあります?(笑)
世界の本田ジョーク。空気が一気に和やかになりました
真子さん
大丈夫です。用意してます(笑)。
本田さん
よかった~。
小学生でも書ける漢字なんですけど、合ってるかな? これ、大丈夫なんかな…
小学生でも書ける漢字なんですけど、合ってるかな? これ、大丈夫なんかな…
漢字の心配をしまくるスーパースター
本田さん
こんな感じですかね、できました。
真子さん
ありがとうございます。本田さんのターニングスキルはなんでしょうか?
本田さん
これです。
「逆算力」
真子さん
「逆算力」ですか。
本田さん
はい。「W杯で優勝する」というゴールを決めてから、ここに到達するために毎日の行動、選択をすべて逆算してきました。
「逆算力」こそ、今の自分をつくってくれたと思ってます。
「逆算力」こそ、今の自分をつくってくれたと思ってます。
真子さん
なるほど。具体的なエピソードを詳しくお伺いしたいです。
逆算力とは、ゴールを意識することで適切な方向に努力できるようになる力
本田さん
僕は子供の時に「自分が24歳のとき、2010年のW杯に日本代表選手として出る」というゴールを決めてから、すべての目標を逆算してきました。
「代表になる」ところから逆算して…活躍するJリーガーになるために、高校では全国優勝。中学では有名なクラブに入って、自分が何者であるかを知らしめる。そのために遅くとも小学校6年までには全国大会に出て、最初のアピールをしないといけないと。
「代表になる」ところから逆算して…活躍するJリーガーになるために、高校では全国優勝。中学では有名なクラブに入って、自分が何者であるかを知らしめる。そのために遅くとも小学校6年までには全国大会に出て、最初のアピールをしないといけないと。
「ぼくは大人になったら世界一のサッカー選手になりたいと言うよりなる。」本田さんが12歳のころに書いた作文の一文です
本田さん
そうやって逆算するようになってから、明確に自分の行動が変わったんです。
真子さん
どのような変化があったんですか?
本田さん
“なんのためにトレーニングしているのか”を意識したことで、捉え方が一気に変わった。
「“W杯で優勝したい”というゴールのために今日1日を過ごしている」と考えられると、日々のトレーニングにも意義を見出せるようになるんです。
「“W杯で優勝したい”というゴールのために今日1日を過ごしている」と考えられると、日々のトレーニングにも意義を見出せるようになるんです。
本田さん
「監督のためじゃない、俺がW杯で優勝したいからやってるんだ」と。監督はあくまで、自分のために練習メニューをつくってくれる人でしかない。
逆算力が、つらいトレーニングを続けるためのエネルギー源になってくれたんですよね。
逆算力が、つらいトレーニングを続けるためのエネルギー源になってくれたんですよね。
真子さん
仕事でも「なんで上司はこんなことやらせてくるんだ」って言いがちな人いますよね。
本田さん
“自分の選択や行動すべてがゴールにつながっていく”という意識を持てないと、他責にしてしまう。でも、ゴールを決めて逆算できるようになると、自分の行動に意義を見出せるようになるんですよ。
真子さん
「なぜそれをやっているのか」というところですよね。
本田さん
そうです。ただ “うまくなりたい”とトレーニングをする人と“なんでこれをやっているのか”意義を見つけてトレーニングできる人では、効果も違えば、翌日もう一度繰り返せるかの確率も変わってくる。
どんだけきついことでも意義を見いだせたからやってこれたし、逆に意義を見出せなかったら「やらんとこ」と割り切ってましたね。
どんだけきついことでも意義を見いだせたからやってこれたし、逆に意義を見出せなかったら「やらんとこ」と割り切ってましたね。
夢物語でいい。それでも、ゴールを決めることで人は一生懸命になる
真子さん
「ゴールを決める」という点についても詳しくお伺いしたいです。
僕はYouTubeチャンネルでビジネスパーソン向けに動画を投稿しているんですが、視聴者の方から「目標がない」「やりたいことがない」というコメントをいただくことが多いんですよね。
僕はYouTubeチャンネルでビジネスパーソン向けに動画を投稿しているんですが、視聴者の方から「目標がない」「やりたいことがない」というコメントをいただくことが多いんですよね。
本田さん
わかります。みんな、「やりたいことがわからない」って言いますよね。
真子さん
逆算力の手前で「ゴールを決める」「なりたい自分を見つける」ということができない人も多いと思うのですが、本田さんならどのようにアドバイスされますか?
本田さん
現実的に考えないで、大胆にでもつくってしまうといいですよ。「何にでもなれると言われたとき何になりたいか?」って考えて、まわりから「なれるわけないやん」って言われる夢物語だっていい。
そもそも、ゴールがわからない状態って、「どこに向かって生きてるんですか?」って話ですから。
そもそも、ゴールがわからない状態って、「どこに向かって生きてるんですか?」って話ですから。
本田さん
ありえないですけど、たとえば今、ヘリコプターから大海原のド真ん中に降ろされたとするじゃないですか。
生き延びるためにはまず、どこに陸があるのか目的地を探さないといけない。
陸なんて存在しないかもしれないし、到達する前に死ぬかもしれない。それでも、ゴールを設定しないとどこにも泳いでいけないですよね。
生き延びるためにはまず、どこに陸があるのか目的地を探さないといけない。
陸なんて存在しないかもしれないし、到達する前に死ぬかもしれない。それでも、ゴールを設定しないとどこにも泳いでいけないですよね。
真子さん
まさにそうですね。
本田さん
フルマラソンの42.195kmだって同じです。
ゴールがなければ走るペースはだんだん落ちてしまうけど、ゴールがあるからペース配分を考えるし、走りつづける意義ができますよね?
ゴールがなければ走るペースはだんだん落ちてしまうけど、ゴールがあるからペース配分を考えるし、走りつづける意義ができますよね?
本田さん
僕自身、「W杯優勝」というゴールは、日本代表を引退してしまったことで選手としては叶わぬ夢になってしまったけど、全然諦めてない。
指導者として、サッカー協会の人間として、今サッカースクールで選手を育てているので、もしかするとビジネスとして関われるかもしれないですしね。
指導者として、サッカー協会の人間として、今サッカースクールで選手を育てているので、もしかするとビジネスとして関われるかもしれないですしね。
真子さん
本田さんが未経験の分野にもどんどんチャレンジされているのは、まだ「逆算」が終わっていないということでもあるんですね。
本田さん
そうですね。僕結構飽き性なんです。すべて諦めないタイプの人間かと言われると全然違って、諦めてきたこともたくさんあって。
ただ、「W杯優勝」だけはネバーギブアップ精神が未だに続いています。
なんでも器用になる必要はなくて「これだけはやってやる」という目標だけとびきりやれば十分。そんなもんでいいんですよ。
ただ、「W杯優勝」だけはネバーギブアップ精神が未だに続いています。
なんでも器用になる必要はなくて「これだけはやってやる」という目標だけとびきりやれば十分。そんなもんでいいんですよ。
失敗が怖くなるのは、失敗を“活かそうとしてしまう”から
真子さん
本田さんのこれまでのインタビューを読んでいても、すべてが順風満帆だったというわけではないと思うんですよね。
本田さん
そうですね。僕はむしろ、自分のことを2割バッターやと思ってるんです。
10回打席に立ったら、やりたいことを実現できるのは2回ぐらい。残りの8回はだいたい失敗に終わってます。
10回打席に立ったら、やりたいことを実現できるのは2回ぐらい。残りの8回はだいたい失敗に終わってます。
「失敗ばっかですよ」
真子さん
8回も失敗していたら、チャレンジすることをやめてしまう人も多いと思うんです。
本田さん
それなら、失敗のたびにやり方を修正すればいいと思います。逆算できると、失敗も怖くなくなるんですよ。
本田さん
僕もこれまで何度も失敗してきた。でも、そのたびに新しいやり方をつくるんです。
Aというトレーニングを試して、あかんと思ったら明日はBにすればいい。それでもダメなら、CでもDでも、しつこいくらい試します。
Aというトレーニングを試して、あかんと思ったら明日はBにすればいい。それでもダメなら、CでもDでも、しつこいくらい試します。
真子さん
失敗から学んでまた逆算をすると。
本田さん
そうです。ひとつの方法がうまくいかなかったらおしまいなんて思う必要はないし、ゴールに向かう方法は、昨日と今日でいくらだって変えていい。
でも、逆算をする作業だけはやめたらいけないとずっと思ってますね。
でも、逆算をする作業だけはやめたらいけないとずっと思ってますね。
真子さん
お話を聞いて改めて感じるのが、本田さんの強さって高い目標(ゴール)を持ちつづけられることですよね。ここが“その他大勢”と本田圭佑の大きな差なんだと思いました。
本田さん
でもそれは、もしかすると僕がみんなより子どもでアホだからなのかもしれない(笑)。
真子さん
どういうことですか?
本田さん
サッカーを教えていて思うんですけど、子供って本当に怖いもの知らずで。好奇心で無理な練習もどんどんチャレンジして、ケガして初めて学ぶんです。
大人は、ひとつの失敗を全部に活かそうとしすぎなんです。
今しようとしているチャレンジと過去の失敗はもしかするとまったく関係のないことかもしれないのに、いろんな経験を積んできた過去から「あのとき失敗したから、できるわけない。諦めよう」とネガティブに捉えすぎてしまう。
大人は、ひとつの失敗を全部に活かそうとしすぎなんです。
今しようとしているチャレンジと過去の失敗はもしかするとまったく関係のないことかもしれないのに、いろんな経験を積んできた過去から「あのとき失敗したから、できるわけない。諦めよう」とネガティブに捉えすぎてしまう。
本田さん
でも、チャレンジってあくまでゴールを達成するための手段であって、成功させるためにやっているわけじゃない。
だから僕は、はじめるときに高いハードルを設けず、成功より成長にこだわるようにしてます。
だから僕は、はじめるときに高いハードルを設けず、成功より成長にこだわるようにしてます。
真子さん
「逆算力」と聞くと知的なイメージがありますけど、実は子供のほうが得意なのかもしれません。
本田さん
そうかもしれないですよね。大人こそ、失敗から逆算しまくればいい。いくつになってもネバーゲームオーバーですよ。
不安定な時代だからこそ、誰にも盗まれない“能力”を身につけよ
真子さん
それこそ、本田さんは未経験の分野にもチャレンジを続けていますよね。
本田さん
はい。テックキャンプを受講したときも、正直どう生かすかはあまり考えてなかったんですけど、プログラミングというものの大変さを知りたくて。
真子さん
2018年のW杯直後でしたよね。いきなり、「プログラミングを学びたい」という電話をいただいて、驚きました(笑)。
本田さんは1日10時間×1週間、みっちり講習を受けたそうです
真子さん
実際にタイピングから始まり…かなり苦労されてましたもんね。
本田さん
大変でしたよ。腕、めっちゃ筋肉痛になりましたもん(笑)。
プログラミング以前にタイピングができなかったので、タイピングの練習からはじまって。
プログラミング以前にタイピングができなかったので、タイピングの練習からはじまって。
真子さん
実際にプログラミングを学んでみていかがでしたか?
本田さん
プログラミングの仕組みがわかったおかげで、僕の会社にいるエンジニアたちがどんな仕事に向き合っているかを理解することができました。
だからこそ、彼らを本当の意味でリスペクトして仕事できるようになったのは大きかったです。
だからこそ、彼らを本当の意味でリスペクトして仕事できるようになったのは大きかったです。
真子さん
よかったです!
ただ、テックキャンプを受講しようと悩んでいる人も含め、新しいチャレンジをすることに不安を感じている人がたくさんいると思うんですよ。
ただ、テックキャンプを受講しようと悩んでいる人も含め、新しいチャレンジをすることに不安を感じている人がたくさんいると思うんですよ。
本田さん
“チャレンジしたいけどできない”というマジョリティーの人たちは「将来への不安を払拭するためには、自分に投資してなにかを身につけるしかない」という現実に、近いうちに必ず気がつきます。
本田さん
あらゆる職業において、先が読めない世の中になっていて、僕たちの想像以上に世の中に多様性が浸透しはじめてると思うんですよね。
安定していると思われていたものが崩壊しはじめて、eスポーツやYouTubeで稼げる時代になっている。
安定していると思われていたものが崩壊しはじめて、eスポーツやYouTubeで稼げる時代になっている。
真子さん
そうですね。僕もYouTubeをやっていて、時代の変化をリアルに感じています。
本田さん
そのなかでも、プログラミングは間違いなくこれからの時代に重要になるスキルですから、身につけておいて損はないと思いますね。
お金はなくなるし、会社もつぶれます。でも、能力は盗まれないですから。
お金はなくなるし、会社もつぶれます。でも、能力は盗まれないですから。
真子さん
たしかに、自分の能力は誰にも奪われないですもんね。
本田さん
…なんて言うと僕、まるでテックキャンプに出資してるみたいですけど、してないですからね(笑)。フラットな意見としておすすめできますよ。
真子さん
うれしいです(笑)。本田さん、本日はありがとうございました!
「失敗が怖い」と考えてしまうと、本当に大切な“ゴール”を見失ってしまいがちです。
「逆算力」とは、目先の成功や失敗にこだわらず、自分の人生に必死になることを支えてくれる考え方なのかもしれません。
成功の裏で、きっと誰よりも失敗を重ねてきた本田さんだからこそ出た「逆算力」という言葉は、新しい一歩を踏み出したいと願うすべての人に勇気を与えてくれるはずです。
「逆算力」とは、目先の成功や失敗にこだわらず、自分の人生に必死になることを支えてくれる考え方なのかもしれません。
成功の裏で、きっと誰よりも失敗を重ねてきた本田さんだからこそ出た「逆算力」という言葉は、新しい一歩を踏み出したいと願うすべての人に勇気を与えてくれるはずです。
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「テックキャンプ エンジニア転職」は、オンライン完結で未経験からプロのエンジニアになるまでを保証する短期集中プログラムです。
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〈文・編集=宮内麻希(@haribo1126)/撮影=長谷英史(@hasehidephoto)〉
対談の様子は、YouTubeでもご覧いただけます
出典Youtube