島根県で「UIターン支援制度」が充実している理由にも注目

「不便って欠点じゃなくて、働き方を変えるチャンスなのよ」古坂大魔王が考える島根県移住

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島根県

キャリア
リモートワークの浸透によって、働き方も多様化し始めている昨今。自由になったからこそ「自分らしい働き方」について改めて考えるきっかけにもなっています。

そこでお呼びしたのは「自分らしい働き方」を実現されているこちらのお2人。
1990年代に「底ぬけAIR-LINE」として『ボキャブラ天国』に出演するも、2003年にお笑い活動を休止。その後は音楽活動に方向転換し、2016年にはプロデュースするシンガーソングライター「ピコ太郎」が世界的に大ヒットするなど、活躍の場を変化させ続けている古坂大魔王さん。
対談相手には、日本中を放浪した後、島根県にUターン就職し、現在は温泉アドバイザーとして活躍するほか、玉造温泉の化粧品販売会社で広報担当もしている藤田智加さん。

島根と東京、完全リモートでの取材となった今回。これまで、自分らしい働き方を追求してきた2人が語る“肩の力を抜いた”キャリア論に注目です。

〈聞き手=宮内麻希(新R25編集部)〉

「自分らしく働く」なんて考えず、まずは目の前のハードルを越えてみる

宮内

宮内

今回は、「自分らしい働き方を実現するにはどうすればいいか?」というテーマでお2人にお話をお伺いしたいと思っています。
古坂さん

古坂さん

「自分らしく」ね…
古坂さん

古坂さん

思いきり走っていたら目の前にハードルがあって、とりあえず越えてみた。また走ったらハードルが出てきてもう一度越えた。

その繰り返しで「ふと気づいたら今の自分になっていた」という回答が全てだと思うんですよ。

あんまり“自分らしさ”みたいなことを考えずに、「7割客観視、3割主観」ぐらいがちょうどいいのかなあ…
宮内

宮内

「自分らしい働き方」を考えすぎないほうがいいですか?
古坂さん

古坂さん

うん、たとえば芸人だと「ウケなくても、これが自分のスタイルだ」と貫き通しちゃうこともあると思うんですよね。でも、その自分がまだ未熟なわけで。

いったん、まわりに合わせてウケ続けると自分の主観も変わっていくんですよ。

よく「弱肉強食の世界で生き残ってきた生物は、力が強いのではなく、適応能力が高かったから」って言うでしょ。

まずは与えられた環境に適応する方法を考えること。そのなかで3割くらいの主観をスパイスとして入れるほうが、自分らしい働き方を実現できると思います。
藤田さん

藤田さん

なるほど…。私はもともと主観だけで生きていた人間なんです。

沖縄から北海道まで、全国を転々とした生活をしていて、「自分が本当に楽しめる生き方」を求めて4年ほど放浪してたんですよね。

でも結局見つからないまま、あるとき疲れてしまって…10年前に出身地である島根に戻りました。
藤田さん

藤田さん

島根では未経験から“玉造温泉の温泉アドバイザー”として働くことになったんです。ミッションは「玉造温泉の魅力を伝えること」。

製薬会社と協力して玉造温泉の源泉を使用した化粧品を開発したり、広報を担当したりと、自分の仕事の幅がどんどん広がっていったんです。
こちらが、温泉コスメ「姫ラボ」
藤田さん

藤田さん

「自分がやりたい」と言ったというより、「まわりに求められてやったこと」なんですが、その状況がすごく幸せなことなんだと気がついて。

これが自分が探してた働き方なんだなと感じてます。

新型コロナウイルスによって破壊された「場所」によるハンデ

古坂さん

古坂さん

僕が上京してきたころ、東京で活躍した芸人が地方に行くのは「都落ち」と言われてたんです。

インターネットの普及で少しずつ考え方が変化したかもしれませんが、それでも「デカいことをしたいなら東京にいるべき」という価値観は根強かった。

でも、新型コロナウイルスがその風潮を一気に壊しましたよね
古坂さん

古坂さん

実際今日だって、みんな別々の場所にいるのに、こうして当たり前にZoom取材ができている。

インターネットを活用することで、“場所を問わず平等に仕事ができる”という常識が一気に広まったと思うんです。
藤田さん

藤田さん

玉造温泉も、コロナの影響で一時は大変な状況になりました。

とはいえ悲観してもしょうがないので、「お客様が来れないんだったら自分たちが行けばいい」と考え、販売している商品をライブ配信で定期的に紹介することにしたんです
藤田さん

藤田さん

これまで「地方に来てもらわないと魅力を伝えられない」と思っていたけど、実際にオンラインで魅力を伝えることはできるし、購入していただくことも可能だった。

工夫次第で、いくらでも発信できる時代なんだと実感しましたね。
古坂さん

古坂さん

2016年にピコ太郎がブームになったとき、アフリカのウガンダに行ったんですが、現地の市場でパイナップルを持ったおばちゃんがピコ太郎に向かって「Hey! It's you!」と声をかけていて(笑)。

これが4年前なんで、これからもっと国内・外関係なくなると思いますね。
PPAP、ウガンダまで…

「何もない」という欠点を逆手に取って、“違和感のあるもの”をつくるのが大事

宮内

宮内

ひとつ藤田さんにお伺いしたいのが…「地方にいると情報が入ってこない」ことはないんでしょうか?
藤田さん

藤田さん

たしかに、都心のように待っているだけで受動的に情報が入ってくることはないです。

でも、自分から求めれば何だって手に入りますよ

逆に、あらゆる情報が受動的に入ってくると、頭の中がいっぱいになってシャットアウトしたくなりませんか?
宮内

宮内

わかります。
藤田さん

藤田さん

島根だとそもそも情報が少ない分、本当に自分が必要なものだけを選ぶことができる

この環境だからこそ、周囲に流されない自分らしい生き方が実現できると思うんです。
古坂さん

古坂さん

「不便」とか「何もない」って言ってみればディスなんですけど、これこそが自分らしい働き方を見つけるチャンスなんですよ

たとえば、今下北沢でクレープ屋さんを立ち上げてもニュースにならないけど、島根で立ち上げたら「なんで島根!?」とひっかかりができるんです。

大阪、福岡、仙台と言われたらわかるけど、「島根!?」って(笑)。
やっぱりディスってません?
宮内

宮内

ま、まあ…
古坂さん

古坂さん

“腑に落ちた”や“成立するね”は悪口だ」って(立川)談志師匠が言ってたんですけど。

つまりそれは、「みんなの想定の範囲内で終わった」ということで、誰もが想像できるものを作ったにすぎない。

だから、みんなの“腑に落ちない部分”を考えて、常に違和感を出し続けないと自分らしい成果は手に入らないと思うんです。
宮内

宮内

古坂さんがプロデュースした「ピコ太郎」なんて、まさに違和感だらけですもんね(笑)。
古坂さん

古坂さん

だから、欠点や違和感は逆手にとるべきなんですよ。

たとえば僕なら、島根に大きいコンサートホールを作って、カメラ30台を自分でスイッチングできるライブをつくって配信するとか。

東京でやろうとすると数千万円かかるところが、もし100万円でできるなら「いいなー地方!」となると思うんですよね。
藤田さん

藤田さん

自分が、県からの依頼でメディアに出演したり、東京で講演したりできているのも、島根に何もないからこそだと思うんです。

まさに、そのおかげで自分の仕事の幅が広がってますね。
宮内

宮内

とはいえ、「いきなり島根に移るというのも…」と感じる方も多いと思うので…

移住をサポートする制度も充実しているらしく、ここからは島根県職員の方に、新R25読者へオススメの制度について紹介いただきます。

制度①島根にUターン・Iターンし、農林漁業や伝統工芸等の産業を1年程度体験する場合に、滞在に要する経費として月額12万円を助成

※体験中止により体験期間が3か月に満たない場合は、1か月あたり30,000円となる。体験が1か月に満たない場合は、助成金の支給なしとなります。
※助成金は3か月ごとの支給となります。
※詳しくは、助成金交付要綱をご確認ください。
島根県職員

島根県職員

月額12万円の支給に加え、さらに中学生以下の子連れ体験なら1世帯あたり3万円の親子連れ助成金が加算されます。

それぞれの分野で事業を展開している経験者の指導のもと、1年間体験してもらうので、現場で知識と技術をしっかり学べるチャンスです。

また、申請窓口であるふるさと島根定住財団のスタッフが体験希望者のご要望を丁寧にヒアリングし、受入先とのマッチングから体験期間中の相談まで、きめ細かくフォローアップするので安心してください
古坂さん

古坂さん

定住前から定住後までを一貫してサポートしてもらえるんですね。

でも12万円って…あげすぎじゃないですか?(笑)
藤田さん

藤田さん

12万円あれば、島根で新たに暮らす人にとって心強いですね!

制度②今の仕事をしながら住む場所だけ島根に移せる「UIターンテレワーク支援」

島根県職員

島根県職員

ほかにも、島根に暮らしながらテレワークで県外の企業で勤務を継続する方に対し、新たな支援制度を創設しました。

テレワーク向けの通信を始めるために必要な経費や、打ち合わせのために本社等へ出張する際の交通費の一部を負担して、UIターンをサポートしています。
藤田さん

藤田さん

山や海など自然が豊かな島根ならではの環境によって、毎日のストレスがなくなったので住む場所としてもオススメですね。

観光スポットに行かなくても、仕事が終わったときにふと見える夕日がきれいで癒やされたり、空間自体が心地いいのでリフレッシュできるんです。
古坂さん

古坂さん

ちなみに今の季節、島根に行ったら何が一番おいしいんですか?
藤田さん

藤田さん

蟹ですね。松葉ガニです。
おいしそ~

“先駆けて少子高齢化が進んだ”ことをプラスに変換

藤田さん

藤田さん

私自身、島根に住んでますがこんなに制度が充実していると知りませんでした(笑)。
島根県職員

島根県職員

実は島根県は日本の中でも早い時期に人口減少が進んだこともあって、かなり早い段階(平成4年)から「ふるさと島根定住財団」というUIターンを支援するための窓口を立ち上げ、移住から定着するまでの制度を整えはじめました。

定住財団職員、全市町村の定住担当者、各種関係機関、県内企業の人事担当者、移住の先輩など、オール島根で手厚いサポートを展開しているのが島根の大きな特徴です
古坂さん

古坂さん

なるほど。つまり、UIターン支援についての知見は日本でも随一ってことですよね。

「今すぐに島根に行こう!」とはならなくても、その良さをもっと広めていくことで、今後地方移住を検討したときの選択肢に入り込めると思いました。
藤田さん

藤田さん

今回一番伝えたかったのは、私自身が島根という場所で毎日本当に楽しく幸せに働いてるということなんです。
藤田さん

藤田さん

もし私の話を聞いて「こんな楽しそうに働いてる人がいるんだ」と少しでも魅力に感じてもらえたら、ぜひ一度遊びに来てほしいです!
働き方が自由になってきたこのタイミングだからこそ「どんな生き方、働き方をしたいのか」を考えることが大事…。

やり過ごしてしまっている自分の本音にもう一度向き合って、「働く場所」から見直してみるのもアリかもしれません。

「自分らしい生き方とはなにか?」を常に問い続けていきたいですね。