資本金、株主総会、一部上場…

入社前に知っておきたい 株式会社の予備知識

2005.04.01 FRI


この春、社会へ飛び出すフレッシャーズの就職先のほとんどは「株式会社」だろう。そこで、入社前に知っておきたい株式会社の仕組みを簡単にまとめてみたい。

株式会社とは、株式を発行することで事業に必要な資金を集め、それを元手に営利を追求する法人のことだ。最低資本金額は1000万円。今年の通常国会に提出される予定の新会社法案では、この額が300万円に下げられる見込みとなっている。

さて、会社で一番エライ人=「社長」(代表取締役)と思われがちだが、実際にはその社長でさえ、株式会社に資金を提供する人=「株主」には頭が上がらなかったりする。なぜなら、株主によって構成される会社の最高意思決定機関=「株主総会」が取締役(3人以上)を選任し、彼らが取締役会を開いて代表取締役を選任するからだ。

とはいえ、実際には取締役やその家族らが会社の株式の大部分(50%以上)を所有し、会社の実権を握っていることが多い。これらは“同族会社”と呼ばれ、日本にある200万件以上の法人のほとんどがこれに該当するといわれている。

会社が大きくなると、従業員の人件費や設備投資など、より多くの資金が必要になる。こんなときは、会社の株式を株式市場に公開(一般的には、上場ともいわれる)することで、投資家たちから莫大な資金を集めることができるのだ。また、株式市場によって、株式公開の審査基準(難易度)は大きく異なる。いきなり東証一部に上場したNTTや電通はあくまで特殊な事例。ベンチャー企業などは、審査基準のゆるいマザーズへの上場を目指すケースが多い。

このとき、株式会社の役員や社員が未公開株式を大量に持っていれば、株式公開(上場)によって一夜で億万長者に…なんてサクセス・ストーリーも夢物語ではない。新社会人の皆さんにはあまりピンと来ない話かもしれないが、ビジネスの世界、株式会社の仕組みには、そういう可能性が眠っているのだ。
(宮脇 淳/ノオト)


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