オトコの好奇心が深まる1冊をご紹介!

入社数カ月間のピンチを助ける本

2008.03.03 MON


仕事もプライベートも9勝6敗主義でいこう! 『うらおもて人生録』 色川武大/新潮文庫/540円
この著者ほど、困難を乗り切る力に長けた人間はそうザラにはいないだろう。『麻雀放浪記』などの作者・阿佐田哲也としての横顔も持つ著者は、裏道を歩んできた劣等生の先輩として、生きていくうえでの具体的な技術を語りかける。
「プロはフォームが最重要なんだ」「九勝六敗を狙え」「実力というものは、負けないためにある」「努力しても無駄なコースは行かない方がいい」など、極上の名言のオンパレードに、僕自身、何度励まされ勇気をもらったことか。
ギャンブルを知悉した男ならではの人生哲学は、そこらの成功者よりもはるかに深く、そして広い。それはきっと敗者の痛みを知っているからだろう。

  • 無理のしすぎは禁物です

    『疲れすぎて眠れぬ夜のために』
    内田 樹/角川文庫/540円

    勝ち組志向のカンフル剤みたいな本が多いなかにあって、「小さな幸せ」でいいじゃんという本書の提案はすごく貴重。未到達の不全感に悩まされるよりも、欲望の充足ラインを下げて無理なく生きよう。こんなメッセージをお守りにしておくと、ツライ時には効果てきめんです。
  • 中小企業にパワーをもらえ

    『ニッポンのモノづくり学――全国優秀中小企業から学べ!』
    関 満博/日経BP社/2100円

    まだまだ日本も捨てたもんじゃない。本書に収められた47の中小企業には、最先端技術あり、職人魂あり、したたかな経営戦略ありと、会社サバイバルのありとあらゆる知恵が凝縮している。額に汗かく経営者と現場の仕事師の姿から、働く力をおすそ分けしてもらおう。
  • 聞き上手は交渉上手

    『プロカウンセラーの聞く技術』
    東山紘久/創元社/1470円

    プレゼンと同じくらい、「聞く技術」も大事なビジネス力。カウンセリングの経験から持ち出される相づちや質問、沈黙などについての説明は、シンプルながら応用範囲が広そうだ。聞くという行為は、信頼づくりの第一歩。聞き上手こそコミュニケーション上手への近道なのだ。
入社数カ月間のピンチを助ける本

※フリーマガジンR25 別冊R22「R22的ブックレビュー」より

斎藤哲也=文
text TETSUYA SAITO

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