オトコの好奇心が深まる1冊をご紹介!

現在そして将来を見据えよ 経済とは?

2010.03.01 MON


『財政のしくみがわかる本』神野直彦/岩波ジュニア新書/819円
天引きされたその先に日本の財政はある

会社で給与明細を渡されて、“えっ、こんなにいろいろ引かれちゃうの?”とアナタもきっと驚くに違いない。が、驚くだけでその先まではなかなか思いが及ばない。天引きの悪いところは、国の財政の根本である税金がどこか他人事に思えてしまう点だ。
本書は、日本の現状を踏まえながら、財政のしくみを丁寧にレクチャーした1冊。「ジュニア新書」とあるものの、レベルは大学の教養科目並みだ。日本の財政の混乱は「金もうけをしてもいい領域と金もうけをしてはいけない領域との区分がわからなくなっていること」にあるとは至言。本書を熟読玩味し、税金に敏感なオトコになっていただきたい。

  • 物語で学べる最新経済理論

    『亜玖夢博士の経済入門』
    橘 玲/文藝春秋/1650円

    多重債務で首が回らなくなった男、利権争いに敗れたシャブ売人…、今日も困った人々が亜玖夢博士のもとを訪れる。彼らの物語を読むうちに、行動経済学、囚人のジレンマ、ネットワーク経済学など、最先端の経済理論を習得できるという仕掛け。ノリはさながら経済版『笑ゥせぇるすまん』だ。
  • 社会保障をズバリ診断

    『大貧困社会』
    駒村康平/角川SSC新書/819円

    年金と生活保護の不整合、脆弱な雇用保険、働く貧困層の拡大、医療崩壊…、日本の社会保障は大きな岐路に立たされている。どうすればこの「大貧困社会」を立て直せるか。地に足のついた議論から導き出される著者の処方箋はいずれも明快。これから社会に出るアナタにも他人事じゃありません。
  • ワーキングプアーを経済学で救え!

    『脱貧困の経済学──日本はまだ変えられる』
    飯田泰之/自由国民社/1500円

    日本では再配分後にちっとも不平等が改善されないとか、規制緩和が格差の悪玉ではないとか、ショッキングな事実が次々と明らかに! 経済成長悲観論の虚妄を暴き、財源問題も所得税の累進カーブ強化や相続税増税でクリアできるとスッキリ回答。経済学だって希望くらい語れるのだ。
現在そして将来を見据えよ 経済とは?

※フリーマガジンR22特別号「R22的ブックレビュー」より

斎藤哲也=文
text TETSUYA SAITO

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