借金まみれ日本も他人事じゃない!?

国家の破産リスク高まる!? 恐怖の「ソブリンリスク」とは?

2010.03.18 THU



写真提供/時事通信社
日本ではなかなか景気回復を実感できないけど、世界経済は回復の兆しを見せ始めている。そんななか、回復基調の腰を折る懸念材料として報じられているのが「ソブリンリスク」だ。ソブリンを直訳すると“君主”なのだが、金融の世界では政府や政府機関が発行する国債などの債券の総称である“ソブリン債”を指す。ソブリン債のリスクとは何なのか?

国際金融に詳しい草野グローバルフロンティア代表の草野豊己氏に聞いた。

「一連の金融危機を乗り切るために各国の政府は、国債を発行して得た資金などを市場に投入したり、民間金融機関の不良債権を買い取るなど、様々な措置を打ち出し、景気の回復に努めました。結果、各国の財政赤字は増大。財政赤字がふくらみ続けると、国債が市場での信用をなくし、通貨の価値も下落します。最終的には、一時的にせよ国が借金が返せなくなる恐れもあるでしょう」

昨年のドバイショックや今年のギリシャの財政危機もいわばソブリンリスクの一種だという。では、実際に債務を返済できなくなると、どういったことが起こるのだろう。

「国家としてはIMF(国際通貨基金)や諸外国に援助を乞うことになります。個人や企業が保有している国債はJALが会社更生法を申請したときのように、紙切れ同然になるでしょう。保有している銀行や諸外国にも多大な損害が生じます」

それでは、国債を持っていなければ関係がない…と思ったら大間違い。2001年にアルゼンチンが借金を返せなくなったときは、公務員の削減や銀行預金の封鎖、通貨価値の下落によるハイパーインフレ、増税などで、国民生活は大混乱に陥った。

「今の金融は国境を越えて影響しあっています。仮に財政不安が取りざたされるEU諸国のうち、1カ国でも債務不履行に陥れば、世界経済全体が大きなダメージを受けます」と草野氏。日本の大変さばかりに注目して、他の国の事情は知らないでは済まされない時代なのだ…。
(笹林 司)


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