3月決算企業は意外と少ない?

実はけっこうバラバラだった! 会社の決算期はどう決まる?

2010.04.01 THU



写真提供/ロイター/アフロ
新年度を迎え、何かと慌ただしい今日このごろ。年度末が3月の企業では、財務・経理関係の部署が決算発表に向けて大忙しですよね。でも中には、3月以外に決算を行う企業も。会社の決算期ってどうやって決めるの?

「期間が1年以内であれば、決算の時期は自由に選べます。といっても、実際には上場企業の約7割が3月決算。その理由は、国の会計年度に合わせているからなんです。特に省庁とつながりのある企業は、決算情報を監督官庁に報告する義務があります。銀行・証券・保険などの企業は、100%が決算を3月に行っていますよ」(筑波大学大学院ビジネス科学研究科の小倉 昇教授)

もともと江戸時代には3月に決算をする習慣がなく、日本で会計年度が定められたのは明治時代。4月始まりの理由は「当時の経済大国で日本の同盟国だったイギリスにならった」「租税を納めるため、米の耕作期間に合わせた」など諸説あるそう。現在までずっと昔からの慣習が続いているのね。

「ところが、それだけが理由ではありません。70~80年代にかけて、決算承認を行う株主総会で株主の権利を乱用し、不当に金品を要求する総会屋が大きな問題となっていました。株主総会は、決算日から約3カ月以内に行う決まり。そこで6月後半に株主総会を集中的に開催して総会屋を分散させ、被害が少なくて済むようにしました。わざわざ決算月を変える企業もあったほどです」

なるほど。では上場してない会社も含めると…? と聞くと、意外な事実が発覚!

「国税庁の統計によると、資本金2000万円以下の企業は、3月決算が全体の20%程度。6月、8月、9月、12月決算の企業もそれぞれ約10%ずつありますよ」

へぇ~、こうして見ると3月決算の企業って意外と少ないのかも。さらに、決算日は月末じゃなくてもOKで、むしろ税理士さんが暇な時期に頼んだ方がしっかり相談にのってもらえるのだとか。決算期の設定一つとっても、企業の事情が見え隠れするものなんですね。
(井ノ口理代/ノオト)


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