ビジネスマン 副業の手帖

第12回 派遣スタッフに登録して働いてみた

2010.05.28 FRI

ビジネスマン 副業の手帖


実は、かつて10年ほど前に派遣スタッフをやりまくっていた筆者にとって、今回の取材はむしろ「懐かしい」ものでした。当時は気に入られた派遣先で、「派遣会社を通さずにうちで働かない?」とスカウトされて働いていたんですが、業界的にはタブーらしいので、ご注意ください ※写真はイメージです 撮影/熊林組

ビジネスマンやOLも利用する週末派遣



家での手内職に始まり、配達系、転売系、OA作業系などの副業を紹介してきた当連載もこの回をもっておしまい。というわけで最終回に、筆者自ら派遣サービスに「週末だけ働けます」と登録して、週末派遣の本当のところを探ってまいりました。

まずは無料求人誌などを参考に人材登録。筆者が登録したのは埼玉県南部を中心に事務所を構えるS社。登録にあたっては、写真貼付の履歴書、運転免許証などの身分証明書、バイト代の振込先がわかるキャッシュカードや通帳と届け出印が必要でした。

業者や職種によっては、実際に働き始める前に、挨拶や言葉遣いなどの研修があったりもするそうですが、なんせ筆者はヒゲ長髪。どう考えても工場内作業や肉体労働系の現場でしか働けないので研修などはなく、日雇い仕事の予約の仕方と、バイト代の支払い方法などについて説明を受けました。いわく、仕事は前日の12時から電話で受け付け、人手が足りない時は派遣会社から電話で打診することもある、とのこと。

事実、帰宅途中に派遣会社から「早速ですが、今夜働けませんか?」との電話が。聞けば、夜8時から朝までの予定で急な工場内作業が発生したのだとか。そうか、深夜にも駆り出されることがあるのか。

指定された時間に埼玉県某市の現場に行ってみると、筆者と同じような派遣スタッフがぞろぞろ。工場というより倉庫のような広いスペースで何をするかいえば、明日配布するという某商品の販促キットの中の冊子にミスがあったらしく、そこに正しい冊子を挟み込み直す作業の模様。 そうです。こういう仕事は派遣スタッフがやっているんです。30人ほどのスタッフがいるものの、続々とコンテナで運ばれてくる販促キットの数もさることながら、手提げ袋に入った販促キットから冊子だけ抜き出して、新たに冊子を入れ直す作業は思いのほか手間取ります。 夜9時から始まった作業は2時間から3時間ごとに休憩が入り、深夜1時には1時間の食事休憩が。そのタイミングで一緒に働いていたスタッフに声をかけてみました。 フリーターが多いなかでも、本業の仕事が減って給料も全然上がらないので生活ができず、週末どころか有休を取って派遣で働く時もあるというビジネスマンやOLさん、自身が小さな清掃会社を営んでいてその社員に支払う給料を捻出するため派遣で深夜に働くという若き経営者までいらっしゃいました。 作業自体は思いのほか早く進み、午前5時に終了。本来ならば休憩時間を抜いたお給料が支払われるのですが、今回は急で、かつ深夜ということもあり、特別に8時間分の報酬として1万2000円ほどいただけました。なお、現金がすぐに必要な人は取っ払いも可能だとか。 かようなわけで、けっこうビジネスマンも働いていた派遣スタッフ。ほかにも引っ越しスタッフや清掃など様々な現場があるようですが、くれぐれもお体には気をつけて。平日のお仕事に支障をきたさない程度にうまく利用するのがいいかもしれません。 ビジネスマン副業の手帖も今回で最終回。
みなさんの懐が温かくなっていきますように。

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