日常に潜む仕草のモテポイントを解説!

惑わされるな!雨は降り、風は吹く。暴風雨でモテる。

2010.06.17 THU

モテリーマン

多くの勤め人は、電車や飛行機より頑丈だ。風雨が少々派手になると交通機関は止まる。が、人は「雨に濡れる」「風が危険」などの理由で欠勤することは許されない。だがモテリーマンは、そんな勤め人よりもさらに頑丈だ。
人は傘を手に暴風雨に戦いを挑む。だが、いとも簡単にその骨は折られ、ナイロン製の皮は剥がされる。そのフォルムはまるでウミユリの化石。単なるゴミだ。それでも人は雨を避けようとウミユリを空に向ける。あるいは、あろうことか、カバンを傘代わりにする。
モテリーマンは傘を捨て去る(“プラ”と“不燃”に分別して)。仕事道具の入ったカバンを丹念に上着でくるむと、ゆったりと歩を進める。当然ずぶ濡れ、だがカバンは無事だ。A豪雨に打たれ仕事を守る男。Bウミユリを手にオロオロする男。Cスーツのシミばかり気にしている男。カッコいいのは誰だろうか。
たどり着いたオフィスでは、ずぶ濡れの震える子猫と化す。毛布を掛けられ、温かいミルクを与えられるのは、いったい誰だろうか。

※フリーマガジンR25 193号「プチスマートモテリーマン講座」より

  • 〈古武士〉が〈子猫〉に

    オフィスに戻ったとき、仕事関係の資料やサンプルはカリフォルニアのようにカラッカラだ。が、本人はずぶ濡れ。ぶるぶる震える彼に、OLちゃんがタオルやコニャックを差し出してくれないはずがない!
  • 雨なんて知ったことではない

    たまたま雨、なだけである。傘が壊れたら壊れたでしょうがない、濡れたら濡れたでしょうがない。それだけなのだ。電話中なら電話中でしょうがない。レポーターのように盛り上がるなかれ
惑わされるな!雨は降り、風は吹く。暴風雨でモテる。

武田篤典(steam)=文
text ATSUNORI TAKEDA
Shu-Thang Grafix=絵
illustration SHU-THANG GRAFIX

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