日常に潜む仕草のモテポイントを解説!

さらば、諸君!どこに行くのかは知らねど、別れでモテる

2010.07.01 THU

モテリーマン

別れは寂しくなどない。ビッグなモテ・チャンスだからだ。去りゆく男は、「去る」というだけで主人公になれる。そこにほのかなアレンジを加えれば、日常には到達し得ない、劇的な“見送られモテ”が成立するのだ。
意中のOLちゃんとやたらにあちこちで出会う〈デスティニー〉。廊下で、自販機前で、給湯室で、社食で、部の行きつけの飲み屋で。完全に偶然だ。会う頻度も、実際にはいつも通り。だが男のまとう“別れフレイバー”が、彼女に「運命」を妄想させるのだ。〈引退試合〉は、業務終了のベルとともに、床に倒れて動かなくなるという荒技だが、これをプラスすれば“もう会えない感”はおのずと高まる。
ドラマティックな別れは〈さよなら、先生〉。線路沿いで待つ同僚&OLちゃんに、車窓から思い切り手を振って去ってゆくのである。もちろん、モテリーマンの電車をみんなが偶然待っているわけではない。送別会の集合場所と集合時間を、そこに設定するのだ。
送別会からは〈別れの朝…〉で去る。主要な人々とハグし、巨大なリュックを背負って、迎えのバンに乗り込む。見送る彼らの瞳は間違いなくウルルンとしているはずだ。
〈最終回15分拡大スペシャル〉の舞台は成田空港、国際線出発ゲートへのエスカレーター。男は、見送るOLちゃんたちに背を向けたまま手を振り、階下へ消えてゆく──。
テレビや映画で観たような、あえてオーソドックスな別れのシーンを再現することで、すべてのOLちゃんのハートにアタックするセンチメンタリズムを出現させたのである。
さて、新たな出会い…これもビッグなモテ・チャンス。もしキミの街に第一印象からやたらにOLちゃんの心をキャッチするスマートな男が現れたら、それはモテリーマンかもしれない。

そしてモテリーマンは…!?
ご愛読、ありがとうございました。過去の講座は、単行本『スマートモテリーマン講座』『スマートモテリーマン講座 プレミアム』(マガジンハウス)にて。全話大幅加筆、連載とはまったく違う顔をお楽しみいただけます。そして新プロジェクトが始動…するとかしないとか!? ひとまずはこれにてお別れでございます!

※フリーマガジンR25 198号「プチスマートモテリーマン講座」より

  • 〈さよなら、先生〉

    汽車で去ってゆくのである。線路を見渡せる小高い丘の上には横断幕を掲げた同僚たち。モテリーマンの送別会の集合場所をここに設定したから。みんなに手を振りながら、瞳に映るのはマドンナ先生のみ…ん? 先生じゃないだろ
  • 〈引退試合〉

    このオフィスでの最終日、終業のホイッスルと同時にピッチ…じゃなくて床に崩れ落ちる。別に引退するわけではないけれど、まだまだ人生という旅は続くけれど。同僚が呼びに来るのをそのまま待て
  • 〈最終回15分拡大スペシャル〉

    成田空港、別れの定番シーン。大竹しのぶばりに向こうを向いたまま大きく手を振ってもいいし、キョンキョンばりにVサインでキメても可。この先には国際線の出発ゲート。ちゃんと海外に行く人じゃないと、ここは使えないけど
  • 〈あ、間違えた〉

    あんだけ仰々しく別れておいて、次の日いつものクセで同じオフィスに出社したりして…
さらば、諸君!どこに行くのかは知らねど、別れでモテる

武田篤典(steam)=文
text ATSUNORI TAKEDA
Shu-Thang Grafix=絵
illustration SHU-THANG GRAFIX

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