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円高はどこまで続く?今ドルを買うと儲かるの?

2010.07.26 MON

 円高が続いている。26日正午現在で87円62~65銭。7月17日には1ドル=86円台前半まで行ったことがヤフー・トピックスでも登場したが、一体この円高はどこまでいくのか? その理由は何なのか? 円高を元にドル預金を始めるとどのくらい儲かるのか? さっそく専門家に取材を行った。

 今後の為替について、小学館が発行するマネー情報誌『マネーポスト』編集者の向山学氏によると、「為替関係の専門家の中には、円高のさらなる加速を指摘する人も多い」と語る。同氏は「ドル・円」の二つの通貨の話が現在の円高に繋がっているわけではないと指摘する。「1ドル85円を下に抜けた場合、一気に80円までいってしまうという意見も多くありますが、最大の問題はユーロ」とのことで、現在の円高は世界的な金融界の状況に関連しているというのだ。

「今の円高の背景には、ギリシャの財政危機を発端とするユーロ経済圏の信用不安があります。IMFやEUからギリシャ支援策が打ち出されても抜本的な解決にならないので、すぐにまた不安が噴出して円高に動きます。1ユーロ100円割れの円高を指摘する専門家もいますね(7月26日11時時点で1ユーロは113円35~38銭)」と、ユーロが単一通貨ながら統一政府を持っていないため、金融政策に融通がきかない問題を指摘する。

「そもそも2008年のリーマンショックでドルに対する不安が生じ、ギリシャ危機で、ユーロも不安ということになりました。それで、世界の通貨のなかで比較的安定している日本円が相対的に価値を上げているのです」と説明。どちらかというと消去法で円を買う人が多く、円高になっているのである。

なお、ドルの価値については、「1ドル95円から100円以上くらいはあったほうが、日本経済にはプラスになるのでは?」とのことだ。同様に、23日に行われた日本経団連夏季フォーラムで日本郵船の宮原耕治会長は、 現在のドル円相場の先行きについて「米国経済がかぎを握っているが、年末から年明けにかけて戻る。 95-100円に早く戻って欲しい」との意向を示したとのこと。

ここしばらくは86円~88円程度で推移しているが、専門家二人が口を揃える適正値である「95円~100円」に戻るとしよう。今、我々はドルを買い、その「適正値」に戻った時にどれだけ儲けることができるか。たとえばみずほ銀行の外貨預金を例に考えてみる。

 26日正午現在、1米ドル=87円62~65銭である。この相場で100万円購入し、「95円」になったところで売った場合の儲けはどれほどになるか? 「10%ほど上がるから10万円!」と安易に考えることはできない。

というのも、手数料がかかるからだ。たとえばみずほ銀行の場合、「円を外貨にする際(預入時)および外貨を円にする際(引出時)は手数料(1米ドルあたり1円)」がかかるという。この「手数料」の存在を忘れてはいけない。つまり、ドルを買って売る場合、は1ドルあたり2円かかることも踏まえて「儲かる?儲からない?」を考える必要があるのだ。さらに、引き出し手数料も1000円かかる。

 これらを差し引くと約6万円の儲けになるわけだが、為替相場が想定通り動いたとして、100万円の投資のリターンが約6万円というのを「よし」と見るか「たいしたことない」とみるかは意見が分かれるところだろう。

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