日本の借金はついに900兆円超え

世界中どこも赤字だらけ! 財政黒字の国はどこにある?

2010.08.19 THU



写真提供/時事通信社
ギリシャショックを受け、先月の参議院議員選挙でも争点のひとつとして注目を集めた日本の財政赤字。世界的にも知られるようになった日本の厳しい状況だが、実はこれは何も日本に限った話ではない。今や、世界各国は軒並み財政赤字に陥っているのだ。

なぜか。不況で経済が落ち込み、国の収入たる税収が落ち込んだのかと思いきや、その前から赤字なのである。赤字になるなら歳出を減らせばよいではないか、と思えるが、話はそう単純ではない。そもそも「財政」では、帳尻を合わせること以上に、社会的・経済的な危機を解消することが重要、と財政学の教科書には書かれている。

歳出を大胆に削れば、経済や社会生活へのマイナスインパクトは避けられない。景気の悪化をくいとめるための支出もほしい。また、日本の財政法四条には、政府は借金をしてはいけないが、将来の世代も利益を受けるような資本的な経費については例外という但し書きがある。財政運営は、今も未来も見据える慎重さが必要なのである。

そして、赤字となればカバーするために発行されるのが国債。購入先は国や金融機関、あるいは個人。海外の国債が組み込まれている投資信託もたくさんある。いろいろな形で、国債は買われる。だが、日本は発行した国債の95%が国内で消化されているのに対し、アメリカ、ドイツでは5割弱。ギリシャに至っては3割。つまり、7割を外国に買ってもらっていたから、すわ借り逃げか、と世界が大騒ぎになったのだ。

では、国債発行をしていない国はあるのか。モナコ、リヒテンシュタイン、ブルネイなどが知られるが、共通点は、いずれも小国で、人口・歳出も少ないこと。中規模の黒字国では、2009年に黒字になったスイスがある。救済した金融機関からの収入が歳入を押し上げた。オーストラリアも長く財政黒字を続けてきたが、こちらは資源高が大きな利益を国にもたらしていた。財政黒字のキーワードは、小国、歳入増、豊富な資源といったところか。
(上阪 徹)


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