オトコの好奇心が深まる1冊をご紹介!

“夜の営み”について女子はどう考えているの?

2010.09.02 THU


『彼には内緒 私たちのセックス白書』 二松 まゆみ、須藤 なほみ/小学館/840円
身勝手な「俺様セックス」に
女性はうんざりしている

円滑な人間関係を営むためには、「相手の立場に立つ」とか「相手のニーズに応える」は基本中の基本なのだが、どういうわけか、夜の営みに関してオトコはそのことを忘れがちだ。たとえば、本書では、女性たちからこんな不満の声が挙がっている。
「自分だけさっさとイッてすぐに寝てしまう」「ピストンが速くて、時間が長ければいいと思い込んでいる」「いろんな体位を試すと喜ぶと思っているらしく、一度に4、5回体位を変えられる。疲れるだけで気持ちよくない」…。
オトコのひとりよがりな「俺様セックス」には、本書も指摘しているように、AVが絶大な影響を与えているようだ。作り物のAVを「正しいエッチ」と勘違いするどころか、憧れさえ抱いてコトにおよんでしまう。そんな男子、著者の言葉をよく耳をかっぽじって聞いてほしい。「第一、激しくピストン運動すれば女性は必ずオーガズムを感じるということも、まずありませんよね」。
著者が採ったアンケートによれば、「感じているフリをしたことがある」女性は、なんと67%! しかも、そのフリを「実はわからない男性がほとんどなのです」。
そんな悲しい演技をすることなく、充実した夜を営むためには、「勇気を出してパートナーとコミュニケーションをとること」だと著者は断言している。本書は女性向けに書かれたものだが、「彼には内緒」なんていわずに、二人で一緒に読むことを推奨していただきたい。

  • 「初体験」を徹底インタビュー

    『だれでも一度は、処女だった。』
    千木良悠子、辛酸なめ子/理論社 よりみちパン!セ/1575円

    読み応えのある「処女喪失」に関するレポート集だ。若い女の子から還暦を過ぎた年配の人まで幅広い世代にその体験を聞く一方で、著者の母や祖母にも取材をし、さらには自身の過去も語っている。読み始めれば、男からすると予想もできないエピソードに多く接するはず。それらのリアルな女性の姿を知ることこそが、僕らにとって貴重な“初体験”かもしれない。
  • 性技の味方!?

    『女医が教える 本当に気持ちのいいセックス』
    宋 美玄/ブックマン社/1500円

    当たり前だけど、セックスについて僕らはどうしても男性目線で捉えがち。でも、二人ですることだからこそ、一緒にハッピーになるべきだ。この本は、女医が男女の身体の仕組みを踏まえて、どこまでも実践的なテクニックを指南するもの。「お互いに対する思いやり」が原点にあるならば、正しい知識と方法をしっかり身につけたうえで、愛し合おう!
  • 気持ちいい文学

    『快楽の動詞』
    山田詠美/文春文庫/420円

    駄洒落が引き起こす罪悪、ベッドで「いく」とか「死ぬ」と女性が口にすることへの考察、さまざまな“文体”たちの不思議なやりとり…こんな意外なテーマを扱った批評的な小説集がこちら。文章の狭間には女性の本音もちらほらと垣間見えるから、一読の価値は十分にある。機知に富んでいて、ちょっと官能的な8つの物語を秋の夜長のお供にしてみてはいかが?
  •  
“夜の営み”について女子はどう考えているの?

※フリーマガジンR25 271号「R25的ブックレビュー」より

斎藤哲也=文
text TETSUYA SAITO

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