オトコの好奇心が深まる1冊をご紹介!

男だって悩むんだ! 野郎のための占い本

2010.09.16 THU


『星占いのしくみ』石井ゆかり、鏡リュウジ/平凡社新書/798円
星占いの魅力とシステムを
余すところなく開陳

著者の石井ゆかりさんのサイトに掲載されている獅子座の「今週の空模様」を読んでビックリ仰天。「今週は、何か物理的に、手に入るものもあるだろうと思います。それは、切れた電球を取り替えるような『引き替え』ではあるのですが(後略)」という一節がズバリ当たっていたのだ。というのも、つい先ほど僕は、公演が中止になったライブチケット代を払い戻ししてきたところだったのである。
本書は書名のとおり、「占い」の本ではなく、「占いのしくみ」の本だ。前半は、ホロスコープの読み方の基本を丹念に解説しながら、テレビ番組でよく放送される「12星座占いランキング」や雑誌の「12星座の運勢」の出し方まで教えてくれる。
読んでわかったのは、巷の12星座の占いは、占星術のごく一部を切り出しているだけだということ。実際にホロスコープで星を占うためには、膨大な情報を解釈する能力、さらにそれを言語化するスキルが必要なのだ。
後半は、星占いの思考の本質を歴史的背景とともに解き明かす。僕が石井さんを信頼できると思ったのは、次のくだり。「私個人の意見としては、星占いに信憑性はないし、科学的根拠がいまだ示されない以上、それを信じるのはおかしいと思います」。だが、星占いは無意味ではない。占いが長い歴史を通じて「ある」のは事実だから。
知人によれば、石井さんの占いは、決してネガティブな表現を使わないという。本書を皮切りに、著者二人の本をもっと読みたくなるのは僕だけではないはずだ。

  • 当たるも八卦、当たらぬも八卦!?

    『易の話 『易経』と中国人の思考』
    金谷 治/講談社学術文庫/1103円

    中国の古典『易経』は、占いの書であるとともに思想の書でもあると著者は言う。そして、易の基礎的な部分の説明を皮切りに、その歴史的背景や思想的位置づけ、そして中国人のメンタリティに今も関わる部分を解説していく。長い時間をかけて培われてきたものだけに、人生哲学としても有益なことは間違いなし。そこから中国人の思考法や価値観についても、理解を深めよう。
  • なるほど! ザ・風水ワールド

    『風水先生 地相占術の驚異』
    荒俣 宏/集英社文庫/700円

    地相から吉凶を占う風水学。その奥深い魅力を探るべく、風水先生こと荒俣 宏と一緒に古今東西を巡る旅としゃれこもう。東アジアに今も根付く風水の影響、聖徳太子や豊臣秀吉などの偉人との関わり、そして都庁や臨海副都心は風水的にどう見るかなど、実に豊富なトピックを堪能できるだろう。もちろん、この占術の力を信じるか信じないかはあなた次第。
  • 幸せのヒントは手中にあり

    『島田秀平の手相占い』
    島田秀平/河出書房新社/1260円

    芸能人たちのあいだでも「当たる」と評判のお笑い芸人・島田秀平の手相占い。そのエッセンスを集約したのが本書である。ラテン系線、世渡り上手線、セレブ線など100に及ぶ手相の線が紹介されていて、そこから僕たちが気にする仕事や結婚に健康などのあれこれをどう読み取ればいいのか教えてくれている。幸せを手中に収めるヒントは、あなたの手の中にある!?
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男だって悩むんだ! 野郎のための占い本

※フリーマガジンR25 272号「R25的ブックレビュー」より

斎藤哲也=文
text TETSUYA SAITO

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