28歳からの転職をリアルに考える

第4回 ライバル企業に転職する際の思わぬ落とし穴とは!?

2010.10.01 FRI

28歳からの転職をリアルに考える

「競業避止義務」でのトラブルを防ぐためには?



「結論から言うと、転職の際にも『競業避止義務』には十分な注意を払う必要があります。もちろん、憲法第22条で『職業選択の自由』がうたわれているように、基本的には転職は自由なのですが、転職先や、転職後の業務内容次第では、以前に勤めていた会社から訴えられることもあり得ます」

と教えてくれたのは、『「三択式40問」で考える コンプライアンスの基本』の著者である、ビジネス関連の法律に詳しい、プリンシプル・コンサルティング株式会社の千田直人さん。現在の勤務先に就職した際に交わした契約の中に、退職後何年以内は競業に就かないといった競業避止に関する項目が含まれている場合はもちろん、そうした契約を交わしていない場合でも、法的責任を追及される余地はあるという。

「契約があったとしても、その内容によっては無効とされるなど、競業避止義務に関するトラブルは個別の詳細事情によって判断が異なるため、具体的な事例を挙げて説明することが非常に難しいんです。大まかに言えば、退職してから次の職に就くまでの期間、元の勤務先と転職先の競合関係や物理的な位置関係、元の勤務先で得た知識や技術の特殊性、競業に対する代償(競業避止義務を負わせるかわりに退職金を増額するなど)の有無、などの点が判断の基準となります。転職により元の勤務先にどれくらいの不利益を与えるか、がひとつの目安です」

うーむ。なんとなく理解はできるものの、これらに注意して転職活動を行うのって、とっても難しそう…。
元の勤務先の秘密を軽々しく口外するような人物は、転職先にとっても不利益な存在となる可能性が高い、と判断されてもしかたのないこと。やはり“常識的”であるに越したことはないのだ
「一般論として言うなら、転職時に最低限注意すべきポイントは(1)『転職前(現在の勤務先に在職中)は現在の勤務先での職務に専念する』、(2)『転職後は、現在の勤務先に不利益となる言動は慎む』の2つ。(1)は至極当然のこと。勤務時間中に転職活動を行うべきでないのはもちろん、引き継ぎや書類の整理など自分がすべきことを最後の一日まできっちりと済ませましょう、ということです。(2)に関しては、広範囲な捉え方もできますが、たとえ採用されなかった企画だったとしても、現在の勤務先で得た情報や材料を用いて作成した企画書をそのまま転職先に持ち込むことや、現在の勤務先の信頼や評判を失墜させるような言動は慎むべきでしょうね」

面接時に、現在の勤務先の悪口を言ったり内情をうっかり喋ってしまう、なんてことはいかにもありそうなシチュエーションだなぁ。でも、考えてみればこれらの注意事項って、自分の人間性にもかかわるポイント。要するにズルい真似はせず、正々堂々と個人の実力で転職活動を行えばOK、ってことなのかもしれませんね。 投稿募集はこちら 皆さんの投稿を募集中!
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