オトコの好奇心が深まる1冊をご紹介!

分けて考えると見えてくる?

2010.11.04 THU


『2択思考』 石黒謙吾/マガジンハウス/1575円
毎日の2択思考で
決断力とセレクトセンスをUP!

ユーモラスな図解やチャート化の名手として知られる著者の石黒さんは、じつは、クオリティの高い本を次々に世に送り出す名編集者としての顔を併せ持っている。そのハンパじゃない仕事量をいったいどうやって、こなしているのか。その手の内を惜しげもなく明かしたのが、本書『2択思考』だ。
「2択思考」とは読んで字のごとく「2択で考える」ことだが、ユニークなのはその活用法だ。たとえば優柔不断で食事のメニューが決められないときは、トーナメント方式の全国大会で考える。全メニューを「焼物県大会」「煮物府大会」「刺身道大会」などとブロック化し、そのなかで勝ち抜いた強豪メニューをさらに競わせて、オーダーを決めるというわけだ。
たかがメニューごときで…と思うかもしれないが、これはあくまで一例。こうした2択思考を日常のなかに意識的に取り入れていけば、決断スキルは自然と身についていくに違いない。
その際の大事なポイントは「なぜそれを選んだのか?」と自問することだ。選択の基準を明確にすることは、「物事を見る目=セレクトセンス」のUPにも貢献する。「決めなければならないから2択をするのではなく、自分自身のセンスを上げるために2択的に考えることを楽しむ」ことこそ2択思考の真骨頂なのだ。
決断力とセレクトセンスというモテる男の必須要件を備えたければ、あとは実践あるのみ。まずは本書を「読む/読まない」を2択で考えるべし(もちろん答えは明らかだが)。

  • 人生いろいろ、セレブもいろいろ

    『ちょいモテvs.ちょいキモ』
    フェルディナント・ヤマグチ/文藝春秋/1250円

    医者やテレビ局に外資系金融…これら世間では勝ち組と思われている業界の中でも厳然たる格差はあった! 著者はその業種の勝ち組を「ちょいモテ」、負け組は「ちょいキモ」と名づけ、シビアで笑える分析を行っていく。彼らが服や車、そして恋愛観などによって次々と色分けされていく有り様は痛快。おかしくも哀しい上流社会の実態をどうぞご覧あれ。
  • 1位と最下位で分けてみると

    『世界の国 1位と最下位』
    眞 淳平/岩波ジュニア新書/903円

    世界最大の石油産出国を知ってる? 人口が最小の国はどこだろう? 正解は前者がロシア、後者はバチカンだ。本書はこのように9つの分野において、世界ナンバーワンと最下位の国を紹介して対比し、そこから国際社会を捉えようとしたもの。軍事力、進学率、貧困率などの現状と問題点を知れば、この地球の抱える課題がぐっと身近に迫ってくるだろう。
  • “仕分け”の歴史!?

    『分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか』
    三中信宏/講談社現代新書/840円

    「種」の概念を通じて、ヒトの「分類」という行為を考えた野心作だ。博覧強記の著者が次々に繰り出すトピックは、中世の哲学論争からダーウィン、『犬神家の一族』やモーニング娘。に至るまで広範な領域に及ぶ。かなり歯応えのある内容で、そう簡単にジャンル分けはできそうもないこの本。通読すれば、人間の業ともいえる「分類」の奥深さを実感するはずだ。
  •  
分けて考えると見えてくる?

※フリーマガジンR25 275号「R25的ブックレビュー」より

斎藤哲也=文
text TETSUYA SAITO

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