日常に潜む仕草のモテポイントを解説!

本命への新たな一歩。義理チョコをもらってモテる

2011.02.10 THU

モテリーマン

義理チョコは儀礼的な存在だ。受け渡しの場に感動はない。だがもらうのがモテリーマンなら、話は別。さわやかなモテが生じる。

手にした瞬間、彼は大喜びだ。大げさに礼を言い、すぐに包装紙を剥ぎ取る。チョコ本体をひと舐め、しばし考え込む。もらったチョコとマリアージュするドリンクは。濃い目に淹いれたエスプレッソか、お抹茶か――幸せそうな表情で味わいを夢想する。

ドリンクが決まれば疾風迅雷。カップを傾け貪むさぼり食う。だが、その食し方は上品だ。きわめて素早く恭しうやうやく、義理のカタマリは消費されてゆく。OLちゃんは呆然と見つめる。「ごちそうさま」を告げたモテリーマンは、顔もスーツもチョコまみれ。ひと仕事終えた充実感にあふれている。そう、単なるチョコ好き。もらったチョコの魅力を最大限に引き出した結果なのだ。OLちゃんは思う。「もっといいチョコにすればよかったな」…義理から本命が生まれる瞬間。少なくとも来年のチョコは、みんなより大きくなるだろう。

※フリーマガジンR25 129号「プチスマートモテリーマン講座」より

  • もっとも美味く、美しく

    いかなるドリンクがチョコに最適かを、ソムリエのように判断する。夢中になって食らうのだが、カリッとかじる音はブラジルの打楽器のように心地よい。かじり取られた跡は彫刻家のノミのように美しい
  • そして夢のあと…

    顔も手もスーツもチョコまみれ。全力で義理チョコに臨んだモテリーマンの姿は、いつまでもOLちゃんの胸に刻まれる。街でチョコを見るたび彼女は思い出すだろう。そして来年はもっと立派なチョコが…
本命への新たな一歩。義理チョコをもらってモテる

武田篤典(steam)=文
text ATSUNORI TAKEDA
Shu-Thang Grafix=絵
illustration SHU-THANG GRAFIX

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