電話をしながらメールとか、ついアレコレ…

忙しい時の「マルチタスク」で仕事の能率はUPするの?

2011.02.03 THU



画像提供/アフロ
「複数作業を同時に処理できる“スーパータスカー”が少数ながら存在」というニュースが以前話題になった。電話をしながらメールとか、僕らも仕事でやっているような…。でも、産業技術総合研究所で複数同時作業などを研究する河原純一郎先生によると「スーパータスカーはごくまれにいるかもしれないが、ほとんどの人は複数作業を同時にはできない」とのこと。そこで、ある実験を決行。

内容は「電卓で4桁の数字10個の足し算10問を、最初は集中して、次は会話をしながら、最後は質問された英単語の意味を答えながら計算」といったもの。一度目は全問正解したものの、会話しながらは、1問不正解のうえに所要時間が1.5倍。英単語に答えながらは、2問不正解で所要時間は約2倍。全然ダメでした。

「スーパータスカーは、物事を同時にか、ごく短時間にスイッチしながら行っているのでしょう。普通は短い時間で2つの課題をスイッチすると、課題をひとつひとつ片付けるより効率も精度も落ちるという実験結果があります」

できればスーパータスカーになって仕事の効率を極めたい。パイロットは複数作業を一度にこなす訓練を受けるというし、訓練次第ではなれるのでは?

「本を読むという行為と英単語を書き取るという行為を同時に行う実験を85日間行ったところ、最終的には本の内容を理解し、英単語も書き出すことができたという結果があります。しかし、訓練していないほかの作業でもマルチタスクができるようになったわけではありません。パイロットも同じで、訓練した特定の行為に関してのみマルチタスクができるのではないでしょうか」

逆にいえば、対象を絞り込んで訓練すれば、それについてはスーパータスカーになれる可能性があるということか。結局、横着せずに地道に継続することが一番の近道のようです。
(コージー林田)


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