出世する年齢の平均値には変化なしだが…

管理職になれるのはいつ? 出世スピードの実態を調査

2011.03.01 TUE



寄藤文平=イラストillustration BUNPEI YORIFUJI
祝・入社! …で、気が早いんですが、僕たちフレッシャーズってどのぐらいのスピードで出世できるんでしょう。労務行政研究所の調査「5年前と比較した昇進スピードの変化」(2010年発表)を見てみると、係長、課長、部長の各ボストとも「早くなっている」が25~30%、「変わらない」が約60%、「遅くなっている」が約11~15%との結果に。4分の1以上の企業が以前より早くなっていると回答しているのは意外な気もするけど、これはなぜなのでしょう?

「出世を早めた主な要因は、企業が以前より積極的に若手を起用するようになったことでしょう。いまや日本企業でも、欧米型の成果主義がトレンド。実力さえあれば、以前より若手が抜擢されやすくなっているのです。ただ、出世できる年齢が下がっているのは一部企業だけ。反対に、出世スピードを遅らせている要因もあるんですよ」(キャリア・コンサルタントのクロイワ正一さん)

と、いいますと?

「次長や課長代理など、バブル時に増えたポストが減少しているんです。当時は年功序列を背景に、多くの人材を昇進させる必要があったため、ポストを増やさざるを得なかった。増やした分の人件費を支払う余裕もありましたしね」

クロイワさんによれば、日本経済の長期低迷にともない、ここ数年で管理職ポストが減っているという。

これらの動きを裏付けるように、冒頭の調査で個人の昇進年齢の変化を見てみると、平均値はほぼ変わらないが、個人差は5年前に比べて「大きくなった」との声が4割を超える。その理由をクロイワさんは「成果主義で実力差が顕著に出るため」とし、今後も差は開いていくだろうと予測する。

「求められるスキルは、そのつど変化します。いまでいえば、英会話や新たな国際会計基準に合わせた知識ですね。人より早く出世したいなら、今後、必要になるスキルを先読みする力を養うことです」

出世よりもハードル高い! まずは、先読み力を伸ばす方法から勉強しなきゃ、ですね…。
(加藤亮/ノオト)


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