そういや知らない「アレの値段」

第4回 「マイ温泉」開発にかかる費用は?

2011.03.08 TUE

そういや知らない「アレの値段」


温泉を掘り当てるには、「掘削機」という機械を使い、1000mから2000mの深さまで掘削を行う必要があるという(写真は山西サク井設備所有の掘削機) 写真提供:西サク井設備

温泉は都会で掘った方が安上がり!?



お風呂好きにとって、究極の夢となるのが「マイ温泉」。仮に、毎日スーパー銭湯に通う費用を考えた場合、ひょっとして「マイ温泉」を開発した方が、一生分のコスト的に安いのでは…と夢想した人ことのあるもいるのではないだろうか?

はたして「マイ温泉」の開発には、どれくらいの費用がかかるのだろう。温泉の掘削・開発を請け負う、山西サク井設備にお話を伺った。

「温泉開発にかかる費用は、開発する場所や条件によって変わります。たとえば、東京や大阪と山奥とでは、かかる費用がぜんぜん違うんですよ」

やっぱり、都会よりも田舎の方が、安上がりなんですか。

「いえいえ、その逆。あくまでも掘るためにかかる費用の話ですが、東京や大阪の方が低コストになるんです」

なんと! これは意外な情報。

「そもそも、なぜ東京や大阪に人が集まったのかというと、水に恵まれていたから。地盤もやわらかく、どこを掘っても水や温泉がわく土地なんです」 通常、温泉を開発する際には、事前調査を行う必要があるのだが、東京や大阪なら、ほぼ確実に温泉を掘り当てられるため、事前調査なしで温泉を掘り始めることができるケースが多いという。ちなみに、調査にかかる費用は安くても150万円、大がかりな調査になれば1000万円を超える場合も少なくないそうだ。では、肝心カナメとなる、温泉を掘るためにかかる費用は?

「1m掘るのに10万円かかる、なんて業界ではよくいわれてますよね。東京や大阪のような条件の良い土地で温泉を掘り当てるのでも、だいたい1000mは掘らないといけませんから、単純計算で1億円。ただし、これは高めの計算。最近では、6000万くらいで請け負ってもらえると思います」

その他、各都道府県の「温泉審議会」から温泉を掘る許可をもらうための手続きにかかる費用(50万円程度)と、温泉をくみ上げるポンプの費用(条件の良い土地であれば100万円くらいから。高いものなら1000万円以上)を合計したものが、いわゆる温泉開発に最低限必要な費用とのこと。都会で掘った方が安い、とはいえ、個人の趣味では手に負えない値段ですな、さすがに…。 田舎よりも都会の方が、お安く温泉が開発できる、というのは実に意外な情報でしたけど、やはり宝くじでも当たらない限り「マイ温泉」の実現は夢みたい。そう考えると、スーパー銭湯の入浴料も、そんなに高くないような気がしてきますよねー

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