そういや知らない「アレの値段」

第6回 「公園の木」のお値段は?

2011.04.05 TUE

そういや知らない「アレの値段」


もちろん、元からその場所に生えていた樹木もあるのだろうが、これからは公園の樹林を見る目がちょっと変わってしまいそう。(写真は本文と関係ありません) 写真提供:八ヶ岳の風 / PIXTA(pixta.jp)

意外と安い!? ソメイヨシノの取引価格は…??



ほぼ毎日見かけているのに、その値段のことなんて、生まれてから一度も気にしたコトがなかった…というモノって、考えてみると結構あるのではないだろうか? たとえば、公園に生えている樹木(成木)。移植したものなら、きっとどこかから買ってきたものだと思うのだが…。

公園に植えられた樹木や街路樹のお値段は、はたしてどれくらいなのか? 調べてみたところ、なんと樹木の最新の“相場”をまとめた雑誌を発見。それが財団法人・建設物価調査会が発行する月刊『建設物価』である。ちなみにこの雑誌、樹木だけでなく木材やコンクリートといった一般的な資材から、ガードレール、道路標識といった特殊な品物まで、建設に関するあらゆる“相場”を網羅した便利な一冊。

早速、『建設物価』3月号における樹木の掲載価格の一例を紹介すると…。たとえば、お花見の季節には欠かせないソメイヨシノの最高価格が1本3万円(高さ4.5mのもの/東京での取引価格。地方によって価格が異なる)。もちろん個人で買う場合ではなく、工事業者がロットで入手する場合の価格だが、思いのほか安いと思った人も多いのではないだろうか? 一方、公園などでよく見かけるイチョウの最高価格を見てみると、これがなんと1本16万円(高さ7.0mのもの/東京での取引価格)。ソメイヨシノの5倍以上だ。 いったい、この価格差はどういった理由によるものなのか? 『建設物価』を発行している建設物価調査会に問い合わせたところ、樹木の価格は原則として「大きさ」「調達難易度」「運搬費」という3つの要素で決まるとのこと。つまりソメイヨシノに比べ、上記で紹介したイチョウは高さ7.0mと大きいだけでなく、それだけの大きさだと調達難易度も高いため、この価格となっているようだ。同じイチョウでも高さ4.5mのものなら1本3万5000円(東京での取引価格)で入手できる。なお、東京での取引価格がもっとも高い樹木は1本31万円のケヤキ(高さ7.0m)だった。

参考までに付記しておくと、今回紹介したのは、あくまでも樹木本体にかかわる価格。公園の樹木や街路樹の“値段”は、樹木本体に植え付け費、養生費や管理費を含めて考えたほうがよい。とはいえ、普段まったく意識していなかったモノだけに、意外な値段が発見できて、まさにオドロ木!! 苗木であれば、一般の園芸店で入手できるものも多いのですが、成木となると個人での入手はかなり困難、ということも取材を通じ明らかに。庭に大木が欲しい! という人は、苗木から地道に育てたほうがいいみたいです。

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