オトコの好奇心が深まる1冊をご紹介!

こんなオフィスで働きたい!

2011.05.19 THU


『OFFICE STYLE』エイ出版社/980円
オフィスを見れば
会社の個性がわかる

企業のオフィスは、客としてはなかなか見えない内側の部分だ。でも、内側にある分だけ、企業の個性を表しているかもしれない。クリエイター集団から大企業まで、様々なオフィスをカタログ的に紹介しているこのムックを読んで、そんなことを考えた。

たとえばイケア・ジャパンのオフィスは、説明がなければ売り場と見分けがつかないほど、楽しげなインテリアで飾られているし、「農業分野での雇用創出」を謳う人材サービスのパソナグループは、天井、会議室、廊下で野菜を育てたり、エントランス横には水田まである。吉本興業の社屋は、なんと学校統廃合で閉校した小学校をリノベーション。黒板や学校机、教壇など、意外性のある演出が吉本っぽさを感じさせる。

一方、本書で取り上げられているオフィスには共通点もあって、それはコミュニケーションの活性を重視した工夫が随所に見られる点だ。フリーアドレス制によって偶然のコミュニケーションを生み出したり、ゆったりとしたカフェスペースを設けたり。ちょっと意地悪な見方をすれば、それだけ各企業は職場の風通しをよくすることに頭を悩ませているのかもしれない。

一社員としてタメになるのは、各社社員の机まわりをクローズアップしたページ。オフィス文具や愛用のカバン、デジタル機器など、思わず買いたくなりそうなガジェットがあちこちに。

企業内部とはいえ、誌面用の“外向けのオフィス”ではあるが、類書が少ない分野だけに手元に置いて損はない。将来、独立して「一国一城の主」をめざす人はとくに重宝しそうだ。

  • おいしい会社生活

    『体脂肪計タニタの社員食堂 500kcalのまんぷく定食』
    タニタ/大和書房/1200円

    血圧計やヘルスメーターなどの健康計測機器を扱うタニタ。ここの社員食堂のメニューがいま大評判だ。ページをめくれば、その美味しそうな定食が次々と眼前に登場する。どれもが油分や塩分を削減しつつ満腹になるように工夫が凝らされた料理ばかり。毎日こんなヘルシーでバラエティに富んだご飯が食べられれば、そりゃ仕事もはかどるってもんだ。
  • ぶらり途中出社

    『仕事するのにオフィスはいらない ノマドワーキングのすすめ』
    佐々木俊尚/光文社新書/798円

    電車に揺られながら会社に行き、パソコンを立ち上げて仕事を開始──こんな毎日を当たり前と思う人にとっては挑発的な書名だ。インターネットをフル活用することにより、働く場所を自由に選べるようなワーキングスタイルをこの本は提示している。具体的なツールや実践しているケースも複数出てくるのはとても親切。これで僕らも散らかった机とおさらばできる、か!?
  • 職場も変わらなきゃ!

    『儲かるオフィス 社員が幸せに働ける「場」の創り方』
    紺野 登/日経BP社/1995円

    知識経営の観点から、日本企業のオフィス再構築を促す一冊である。といっても、お洒落なオフィス作りを推奨しているわけではない。目指すは、活発なやりとりを通じてアイデアなどが生まれる空間。それを創るための方法や考え方が論じられているのだ。著者は「会社組織とオフィスは表裏一体」と言う。優良企業になるための近道は、風通しのいい職場を作ることなのだ。
こんなオフィスで働きたい!

※フリーマガジンR25 285号「R25的ブックレビュー」より

斎藤哲也=文
text TETSUYA SAITO

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