電気料金だけじゃない!

卵、ラーメン、夏野菜…震災余波で値上がり続々!

2011.05.19 THU


東日本大震災直後の首都圏。スーパーやコンビニから食料品と生活用品のほとんどが姿を消したことは記憶に新しい。現在は物流システムの正常化やCMなどでの買い占め抑制運動が功を奏し、供給は安定してきた。だが、店頭にはまたべつの変化が起こっている。「特売品」と呼ばれる安売り商品が極端に減っているのだ。その理由を、物流コンサルタントの中根 治氏(ロジスティクス・サポート&パートナーズ)に伺った。

「水や乳製品、納豆などの日持ちがしない商品は通常、売る場所に近い地域で生産され流通していましたが、工場が被災したことで遠方からの輸送を余儀なくされています。そのためコストが上昇して特売ができなくなり、実売価格が上がっているんです。また、PB(プライベートブランド)商品もすべての品目で供給が滞っています。もともとPBはNB(ナショナルブランド)メーカーの閑散期・時間を使って製造されるものが多いのですが、どのNBメーカーもフル稼働で生産に入ったり、工場が被災して対応できなくなったりしたため、PBの製造は後回し。PBのシェアが高かった品目は、NBへの移行によって実売価格が上昇したように感じられるかもしれません」

さらに、東北沿岸部の漁港や畜産農家が軒並み打撃を受けたことも大きい。じっさい「物価の優等生」といわれる卵でさえ、店頭価格は震災前に比べて4割程度も上昇した。このまま物価が安定しなければ、マヨネーズなど卵を原料に使った食品にも影響が出るかもしれない。さらに、これから東日本は夏野菜の収穫期に入るが、これも原発事故の影響により品不足が懸念されている。こうした状況から、あらゆるものの値上がりがこれから本格化するという見方が広がっているのだ。

震災の規模を考えれば致し方ないとはいえ、財布には厳しい時期がしばらく続きそうだ。
(榎並紀行)


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