グーグルやアップルの本格参入も?

トヨタ×マイクロソフト提携が見据える未来のクルマとは?

2011.06.02 THU



写真提供/時事通信社
マイクロソフトとトヨタ自動車が提携すると発表。世界最大級のソフトウェア会社と自動車メーカーが、なぜ? と思った人も多いかも。だが、そもそも今の自動車は“走るコンピュータ”と化している。一台一台には大量の半導体やセンサーが組み込まれ、数十から中には100近い超小型コンピュータが稼働しているのだ。

これらが制御しているのは、エンジン、ボディ、マルチメディア機器など多岐にわたる。高い燃焼効率を誇るエンジン、カーブになると角度が変わるライト、駐車アシスト、車体の横滑り防止、エアコン、さらにはアクセルやブレーキなども実はIT制御されている。だからこそ、今の車は驚くほど快適なドライビングや心地良い車内空間を実現していると言っても過言ではない。実際、トヨタには大勢のITエンジニアが在籍しているし、マイクロソフトは早くから車載用のOSを開発、自動車業界向けに技術を提供していたのだ。

だが、今回の提携はその一歩先を見据えたもの。電気自動車時代、そしてクラウド時代の連携だ。例えば、バッテリー残量など、自動車側のエネルギー管理と、充電できるステーションの情報をクロスさせる。自動音声認識とバーチャルオペレーターによる自動車向け情報システムを新たに構築し、様々なサービスを作り出す。自動車と家をネットワークでつなぎ、エネルギー消費を統合的に管理し、電化製品の遠隔操作も可能にする…。目指すは新しい自動車インフラの構築、らしい。しかも、これを他国にも輸出する考えだ。

もちろん、こうした動きは2社に限らない。グーグルはネットサービスで蓄えたIT技術で自動運転の実証実験を推し進めている。アップルはスマートフォンで車内のエアコンや充電の操作ができるサービスを開始している。ITとの融合で、SF映画に出てくるような車社会が、いずれ本当にやってくるかもしれない。
(上阪 徹)


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