「30年説」って今も変わってないの?

日本企業の平均寿命は何歳くらいなの?

2011.06.02 THU



瀬戸鉄工(www.yakiiriko.com/)
企業寿命は30年、という説が話題になったことがある。しかし、社会の変化が激しくなり、ひとつの事業が利益を生み続けるスパンは年々、短くなっているような…。もし企業寿命が短くなっているとしたら、リタイアまで同じ会社にいられる可能性は低いし、転職がマストになる!? 現在、企業寿命はどう変化しているのだろう。

「企業の設立から倒産までの経過年数をみると、2001年の時点で約30年、2009年で約35年となっており、最近の方が、若干ですが伸びも見られます」(帝国データバンク企総部・横倉恒太さん)

企業は長寿化している?

「そうとも言えません。90年代と比べ、業歴30年以上の長寿企業の倒産が増えています。老舗企業は固定資産を持っていることが多く、以前は、収益は上がっていなくても土地などを担保に融資を受けられました。昨今、銀行の融資基準が変わり融資を受けにくくなった企業が倒産していることも、理由のひとつと考えられます」(同史料館・昌木裕司さん)

長寿だからこの先も安心ということではないようだ。では、将来性のある企業の条件とは?

「確固たる技術力があり、産業構造や世の中の流行などの変化に柔軟に対応できる企業です」(拓殖大学政経学部・茂木創准教授)

長年培った技術のある企業は、主力事業が衰退しても、技術を転用して異なる業種で事業を発展させることができる。写真フィルムの主成分でもあるコラーゲンの研究をヘルスケア事業に転用して新事業を発展させている富士フイルムもその一例といえるだろう。

「社会意識が高く、企業理念の筋の通った会社も安心です。そういう企業は常に自己批判をしながら社会の動向や人々の声を気にしているので、結果的に社会の変化に敏感に対応できます」(茂木准教授)

ポリシーがポイントってことですか。評価される点は、人も企業も同じですね。
(駒形四郎)


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