金券ショップにサラリーマン殺到

「大黒屋」円高両替ニーズでドル品切れ

2011.08.10 WED


画像提供/PIXTA
このところの円相場は1ドル=80円台を割り込む歴史的な円高基調。政府・日銀の円売り介入や、協調介入の可能性を示唆したG7の共同声明により一時円安に振れたものの、70円台が続く「超円高」のトレンドを保っている。

そんななか、この機に乗じて「お小遣い」を稼ごうと目論む人が増えている。金券ショップの外貨両替サービスを使ってドルを安く買い、円安に振れたタイミングで両替すれば“為替差益”が手に入るというわけだ。全国に130店舗を展開する大黒屋によれば「7月以降、両替用のドルはほぼ毎日売り切れ状態が続いています。ここ最近の円高に、海外旅行シーズンも重なったことで、例年にないほどお客様が殺到しています」とのこと。

金券ショップの外貨両替サービスは金融機関に比べて手続きが簡単で、昼休みなどのちょっとした隙間に利用できる。そのためサラリーマンの手軽な小遣い稼ぎとして、マネー誌などで取り上げられることも多い。しかし、思い通りに稼ぐのは意外と難しいようだ。

「ドルを売るタイミングを見失い、逆に損をしたなんて話も聞きます。数年前の相場でドルに換え、外貨預金をしていたお客様がいたのですが、今回の円高を受け『もう上がる見込みがない』ということで売りに来られました。今はどこまで円高ドル安が進むか分からない状況なので、ドルをもっていることに不安を感じたようですね」(大黒屋)

専門家の間では、アメリカの経済不安が解消されない限り、円高ドル安は際限なく進むという見方もある。両替の際には手数料がかかるため、少なくとも5~10円程度の円安にならないと為替差益を得ることはできないのだが、それには程遠い情勢だ。やはりラクな儲け話はそうそうないということか。(榎並紀行)

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