1件5万円~と意外に安い?

ボクらにも登録できる!「商標登録」のルールと効力

2011.09.01 THU


いろんな意味で、世界に衝撃を与えた「偽アップルストア」。店名、ロゴといった商標にとどまらず、マルチな知的財産権の侵害が問題となっている
画像提供/時事通信社
わが国では、ほぼ“面白ニュース”扱いだった中国の「偽アップルストア」の一件で、ますます注目されている、国際的な知的財産権関連のトラブル。「讃岐」「青森」など日本の地名が、中国や台湾で“勝手に”商標登録(出願)されていたというニュースも、記憶に新しいところだろう。

商標権など知的財産権に詳しいライターの友利昴氏によれば、

「商標権に関しては、登録した国でのみ有効となるのが原則。ある商品やサービスをグローバルに展開しようとすれば、国ごとに商標登録を行う必要があるんです」

とのこと。さらに商標登録は、日本を含むほとんどの国で“先に取ったもの勝ち”となっているらしい。ならば、なんでもかんでも商標登録しておいたほうが得なのか?たとえば、商品化されそうな最近の流行語を、僕がいち早く商標登録しておけば、後に権利料がザクザクと…なんてことが??

「商標登録は個人でも行うことができます。出願と登録にかかる費用は区分(その商標を使う商品やサービスの分野)が増えるほど増加します。日本の場合、1区分なら約5万円で行えますね。この費用は法人の場合でも同じです」

なんと意外に安い! ならば早速…と言いたいところだが、

「ただし日本の場合、自分がその商標で商品やサービスを提供するのではなく、のちに商標を売りつけよう、といった目的で登録するのは不正とみなされるケースがほとんど。たとえ登録できたとしても、異議申し立てがあれば、登録が取り消されてしまうでしょうね」

とはいえ、これが国際的な規模になると話は別。冒頭に挙げた事例のように、今のところトラブルが続出しているのが実情だ。ジャンルを問わず、国をまたぐ商売が当たり前となりつつある現在。商標登録をはじめとする知的財産権に関する国際ルールの、一日も早い整備が待たれるところである。
(石井敏郎)


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