日常に潜む仕草のモテポイントを解説!

傷ついた戦士を癒すのは、聖母という名のOLちゃん。汚れでモテる

2011.09.15 THU

モテリーマン

大切なOLちゃんと自分の尊厳を守り、ついでに会社を守るためにモテリーマンは日々戦う。1日の終わりには傷だらけだ。戦士の傷はOLちゃんを聖母にする。

「かわいそうに」「私のためにこんな目に…」。プレーンな日常では発生しない複雑な感情のチャンプルーを引き出すことになる。つまり、傷そのものへの憐れみと、その傷が自分のためであることへのちょいとした満足感。

ただしモテリーマンが負うのは刀傷ではない。振るうのは剣ではなく、ペンだからだ。傷とはつまり、指先の赤インクであり、爪についた修正液であり、手の甲の油性ペンである。こうした手こそが〈ウォリアー〉。また、鉛筆を使ったときに生まれるのが〈ブラザー〉。小指サイドに芯パウダーが付着。独特のグリッター感を演出する。

きわめて無骨だが、貴族のマニキュア・ハンドの100倍セクシー。ことに清潔でクールなオフィス空間においては、傷だらけの戦士の手は強烈に存在感を主張するのだ。

※フリーマガジンR25 68号「プチスマートモテリーマン講座」より

  • 戦いの傷、戦士の証。

    〈ウォリアー〉は歴戦の勇者の刀傷のように、さまざまな色がさまざまな部分に交錯する。指先の赤と黒は歌舞伎の隈取。爪先の修正液はフレンチネイルを思わせる。頬のインクは野戦用のカムフラージュである
  • 鉛筆特有の光沢。

    誰もが小学生時代に(おもに作文で)経験した、鉛筆による手の黒ずみ。これがモテリーマンの場合、〈ブラザー〉となる。手の小指サイドのギラギラ感がまるでラメを使ったメイクのよう。仕事を全うした男の疲労感によく合う
  • 手のひらで何かを告げる。

    それが〈マニフェスト!〉。別れのあいさつに挙げた手のひらに「スキダ工業 17:00」とか。紙がなかったときのとっさのメモだ。が、文字が唐突に左脳へ語りかけ、OLちゃんはここから何かを読み取る。ドキマギする
傷ついた戦士を癒すのは、聖母という名のOLちゃん。汚れでモテる

武田篤典(steam)=文
text ATSUNORI TAKEDA
Shu-Thang Grafix=絵
illustration SHU-THANG GRAFIX

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