1000km/リットルオーバーの攻防戦!?

シェル・エコマラソン ケタ違いの燃費効率

2011.09.29 THU


今年7月6~9日にマレーシアのセパン国際サーキットで開催された「シェル・エコマラソン・アジア」に出場した省エネカー。どれも個性的でビックリしますよね。ちなみに但馬技術大学チームのマシンは、左から3列目の上から5番目。ちょっと日本っぽい?
写真提供/シェルジャパン
車の燃費効率は、この先どこまで進化できるのだろうか? その可能性が垣間見られたのが、7月にマレーシアのセパン国際サーキットで行われた「シェル・エコマラソン・アジア 2011」。アジア13カ国の学生たちが、自作マシンで低燃費走行に挑む国際省エネカーレースだ。

速度ではなく、燃費効率を競うのが同大会の特徴。では、いったいどんなルールでレースが行われているのか。日本から唯一参戦した兵庫県立但馬技術大学校自動車部顧問・藤井俊成氏に聞いた。

「23分の制限時間内に1周約2.8kmのサーキットを4周し、使った燃料の少なさを競います。動力や燃料、車両の種類ごとに14クラスに分かれていて、各国から95台がエントリーしました」

今大会で総合優勝を果たしたのは、2213.4km/リットルをたたき出したタイのチーム。但馬技術大学校チームも1157km/リットルと健闘し総合4位、プロトタイプ(レース専用車両)・代替ディーゼル燃料クラスでは優勝を果たしている。さらに同校は、今年8月の国内大会「第15回スーパーマイレッジカーチャレンジ広島」でバイオディーゼル世界記録となる2213km/リットルも記録したという。

「エネルギー効率を向上させるためのポイントは、大きくわけて4つ。車体の軽量化、空気抵抗の軽減、タイヤの転がり性能とエンジンの燃焼効率の向上です」(同)

カーボン製の自作ボディを採用した同校のマシンは、重さ約56kg。レース専用タイヤを履き、ガソリンエンジンよりも熱効率の高いディーゼルエンジンをバイオ燃料で動かしている。

「今後の目標は、世界でもまだ3~4チームしか達成できていない3000km/リットルです」

文字通りケタ違いの低燃費走行を追求する省エネカー。そのエッジーな技術が、車の未来を切り拓いてゆくのだ。
(吉原 徹/サグレス)


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