カタログ燃費の違和感解消なるか?

“燃費検査”の新常識「JC08モード」でどう変わる?

2011.09.29 THU


交通安全環境研究所で行われる「JC08モード」による燃費測定テストの模様。新しい測定方法の導入で、カタログ燃費とのギャップは少なくなるはずだ
写真提供/交通安全環境研究所
車のカタログには「○km/リットル」などと、燃費の目安が表示されている。だが、購入後に実際の道で車を走らせてみた時、“公称”されている燃費とのギャップを感じたことはないだろうか。実はその要因のひとつに、燃費の計算方法がある。新型自動車の燃費は国土交通省の走行試験(TRIAS)によって規定されるのだが、「10・15モード」と呼ばれる従来の検査方法は、実際に路上を走る時の条件が十分に反映されていないため、ギャップが生じやすいのだ。こうした声は昔からあり、特に低燃費が売りのエコカーが普及し始めてからはユーザーの不満も高まってきた。そのため、燃費検査の方法はここ数年で大きく見直されつつある。国土交通省は2009年10月以降に発売された車から、より実際の走行条件に近い「JC08モード」での検査結果を記載することを義務付けており、2014年までに全ての表示が新方式に切り替わる予定。今は過渡期のため、「10・15」と「JC08」が混在しており、現在発売している車のなかには「10・15モード:20km/リットル、JC08モード:18km/リットル」などと、新旧のデータを併記しているケースも少なくない。新車を購入する際には、新しい燃費モードの数字同士を比較することが重要だ。

ちなみに、現在もっとも燃費が良いとされるトヨタのプリウスは「32.6km/リットル」。それに次ぐホンダのインサイトは「26km/リットル」(いずれもJC08モード燃費)。どちらも低燃費が売りのハイブリッド車だ。対して、先日発売されたダイハツ・イースはガソリン車ながら「30km/リットル」という燃費性能を誇る。低燃費はハイブリッド車の専売特許かと思いきや、互角の燃費性能をもつガソリン車も登場しているのだ。

ともあれ、これから車を選ぶ際は、新方式の燃費モードに要注目。そうすれば「ハイブリッド車>ガソリン車」のイメージにとらわれることなく、真の低燃費カーにめぐり合えるはずだ。
(榎並紀行)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト