日常に潜む仕草のモテポイントを解説!

レバニラに秘められた道徳と悦楽。汁まで完食してモテる

2012.04.12 THU

モテリーマン

レバニラ炒めを完全に食すことは、表現活動である。そこに見えるのは――道徳と悦楽。

ゴハンを食べきるのは清く正しい行為だ。調理されたレバーやニラに対する、そして手を動かした店のオヤジに対するリスペクトである。単純な話だ。食後、おかずやごはん粒でグズグズになった皿より、ツルリと真っ白な皿だけが残る。それが何よりもかっこいい。こうしたさわやかな食いっぷりは、隣のテーブルのOLちゃんの心を強火で炒する。

だがそもそも、完食はモテのためではない。“レバニラ汁”を白飯とともに食すのが目的だ。汁には肉界と野菜界をそれぞれ代表する“滋味食材”が、持てる実力を存分ににじみ出させている。それをすべて食すのは、人生の悦楽と向き合う姿勢を表わす。映画でも音楽でも美食でも、そして恋愛でも…モテリーマンが、すべての“楽しいこと”を命がけで味わいつくすさまが、表現されているのである。

汁まで行く必然性はわかった。あとは、どう行くか。行き方次第で見え方も変わるのだ。

※フリーマガジンR25 88号「プチスマートモテリーマン講座」より

  • 建築家の理性!

    箸を巧みに使って水路を形成。皿から茶碗までの汁のルートを安全に確保するのが〈スライダー〉。一見大胆だが、建築家のもてる緻密な理性がそこには見え隠れするのだ
  • あ、汁がない!

    流すのではなく、汁をレバーなりニラなりにしみこませる。そして、ごはんをチョンチョンと点描のように染める。食べ終わったとき、汁がない不思議さと芸術性をアピールする〈バウンド〉
  • 大胆な驚き!

    「その勢いならあふれかねない!」という威力で無造作に投入。キャアと悲鳴を上げるOLちゃん。しかし、実はごはんに〈シークレットホール〉。微妙に掘られた穴が具と出汁を受け止めるのだ
  • ワイルドな一体化!

    レバニラの皿にまるまるごはんを投下する〈ドロップ・ザ・ボム〉。せこせこしたテクニックなどは不要。ここにあるのは男らしい攻めの姿勢のみである。押忍!
レバニラに秘められた道徳と悦楽。汁まで完食してモテる

武田篤典(steam)=文
Shu-Thang Grafix=絵

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