日本では平均年齢が31年連続で上昇

世界の社長「平均年齢」は53歳

2012.04.19 THU


52歳の若さでソニーを率いることになった平井一夫社長。だが、世界の大企業では、この年齢でのトップはごく普通のようである
画像提供/時事通信社
パナソニックは55歳、ソニーは52歳、ヤフーは44歳。経営トップの大胆な若返りのニュースが大きく報じられたが、日本企業全体ではどうなのだろうか。新興のベンチャーや中小企業なら、20代、30代の経営トップも珍しくない。だが、大企業となると、やはり40代、50代の社長就任はかなり若い印象がある。

帝国データバンクの調査「全国社長分析」(2011年)によれば、社長の平均年齢は59歳9カ月。60歳に近い数字になっている。しかも資本金10億円以上の会社に絞ると、平均年齢は64歳。やはり大企業の40代、50代の社長は若いということになるだろう。

だがそれ以上に気になるのは、こうした社長の「高齢化」が、日本では静かに進行してきたこと。同調査によれば、社長の平均年齢は1980年の52歳以降、31年連続で上昇。この間に7歳以上も上がってしまっているのだ。

一方、ブーズ・アンド・カンパニーによる「2009年 世界の上場企業2500社に対するCEO交代調査」によれば、退任するCEOの就任時平均年齢は、世界平均で53.4歳。日本の大企業と比べるとだいぶ若い。さらに過去10年を見てみると、この2009年が最も高く、多くは50歳前後で推移している。となると、日本の経営トップの平均年齢はかなり高い、と言わざるを得ない。

経営トップの若返りが日本で大きなニュースになったのは、そもそも日本で若返りが進んでいないから。しかも日本では思い切った若返りでも、世界から見ればスタンダードに近いということには注意が必要である。逆にいえば今後、組織のグローバル化が進んでいくなら、日本も世界に近づいて社長の若返りが加速する可能性もある。

もちろん、年齢で人の能力が決まるものではない。だが、そうだとするなら、もっと若い社長が日本にたくさん登場してきてもよいと思うのだが。
(上阪 徹)


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