「ほめ下手」ばかりでうまくいかない?

「職場でほめられない」の真相

2012.09.20 THU


「上司へのほめは質問をして、その返答をほめるのが自然」(西村氏)。また、話は必ずメモを取るなど態度による「尊敬しているアピール」も有効だとか
イラスト/もりいくすお
ほめられて悪い気がする人はいない。とはいうが、職場では、意外と「ほめ」が浸透していない様子。小誌が25~34歳の男性社会人200人に「職場でのほめ事情」を調査したところ、4人に1人は「他人からほめられることはない」(24%)と回答。「ほめられるのは1カ月に1回以下」(28.5%)も合わせれば、半数以上は“めったにほめられない”と回答している。しかし一方で、彼らの半数以上(55%)は「週に1回程度以上」は誰かをほめていると回答。つまり、「他人のことはマメにほめているけれど、自分はめったにほめられない」と感じているのだ。もしかすると、ほめているつもりでも、相手には伝わっていないのでは?

実は同調査で「ほめられて気分を害したことがあるか?」と尋ねたところ、半数近く(46.1%)が「ある」と回答。詳細をみると、「自分では良いと思っていないことでほめられた」(21.1%)、「あまりにも見え透いたお世辞だった」(19.7%)など、ポイントのずれたほめ方に気分を害していることがわかる。また、自分がほめる側に立ったときには、「上司をほめて“当たり前だ”と叱られた」とか「ほめることで偉そうな印象を与えた」などの失敗が少なくない。やはり“ほめ下手”で苦労しているようだ。

では、どうしたらうまく相手をほめられるのだろう?『心をひらく「ほめグセ」の魔法』などの著書をもつ日本ほめる達人協会理事長の西村貴好氏によると、「まずは“ありがとう”からでいいんです。ただし、“ありがとう”に“事実”と“価値”を加えることが大事。例えば、コピーを受け取ったときに“いつもコピーありがとう、丁寧にそろえてあって見やすいよ”と伝えるといった具合です」とのこと。

「ほめ」はうまくいかないと“上から目線”になりがちだが、「感謝」を伝えることなら気分を害する人は少ない。ほめるのが苦手な人は「ありがとう」からはじめてみてはどうだろうか。
(笹林 司)


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