日常に潜む仕草のモテポイントを解説!

完全ではないからこそファインプレーなのだ。“エア”の仕組みについて

2012.09.20 THU

モテリーマン

完璧な野手はファインプレーをしない。ボールがピッチャーの手を離れた瞬間、打球の方向を察知して動く。余裕をもってカラダの正面でキャッチするため、ファインプレーに見えないのだ。スロー再生を見ながら解説者に語られて初めて、完璧なプレーだったことがわかる。打球に飛びつき、ギリギリでキャッチする方が分かりやすいファインプレーだ。

日常生活に解説者はいない。スロー再生を見つつ「彼の電話対応ですが、受話器キャッチ直前のせきばらいが見事でした」とか、語ってくれない。だいたいスロー再生がない。だから野球以上に、見た目の分かりやすさで判断される。モテリーマンは、そこをつく。

そつのなさは何の印象も残さないが、ちょっとしたハプニングは笑いを生む。社に損害を与えるわけでなく誰かを傷つけたりもせず…いや、実のところ何ひとつ起こってすらいないのである。日常にほのかに仕掛けるモテ・ファインプレーを“エア”と呼ぶ。

その真意は!?イラストを参照されたい。

※フリーマガジンR25 111号「プチスマートモテリーマン講座」より

  • ん?さっきは確かそこに…

    電車で。吊り革を離してつかみ直すのが〈エア・ツリカワ〉だ。さもそこに吊り革があるかのように虚空をつかめ。そして一瞬体重をかけ、片手がガッツポーズのようになったら、リアル・吊り革を目視せよ。最寄り駅までの反復が効果的だ
  • ありとなしの二面性の演出

    そのときかけていない〈エア・メガネ〉の位置を修正。失敗に気づいたら、こめかみを押さえて、偏頭痛のアクション。こうして初対面の相手に“実はメガネなオレ”をアピール可能。さらには〈エア・メガネ〉の持ち方で大胆さや繊細さなども演出できるぞ
  • 恥の文化の具現化

    あ、あっちから友人が!「オウ!」と右手を挙げたはいいが人違い…これぞ〈エア・アイサツ〉である。せっかくのあいさつが空中に吸い込まれる。勢いよく挙げた右手は素早く左手でホールド。ストレッチを装って、相手が行き過ぎるのを待つのである
完全ではないからこそファインプレーなのだ。“エア”の仕組みについて

武田篤典(steam)=文
Shu-Thang Grafix=絵

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