起業で“失敗”しても市場価値はUP!?

「出戻リーマン」転職事情

2012.11.15 THU


年々減少傾向にあるとはいえ、昨年だけでも8万社以上の株式会社が新たに誕生。だが、一方で解散していく会社も少なくないようだ
図版/藤田としお ※出典:法務省「登記統計統計表(商業・法人)」より抜粋
サラリーマン生活に行き詰まりを感じ、「起業」という選択肢が脳裏をよぎる20代後半。だが、もし失敗して路頭に迷うことになったら…。そんな不安から、一歩踏み出せない人も多いだろう。

「昨年、新しく設立された会社は約8万社。そのうち9割以上が10年以内に姿を消すといわれています。日本では一度失敗すると再び起業するのはかなりハードルが高いため、再びサラリーマンとしてコツコツやっていかざるを得ないのが現状です」

と語るのは、起業経験者向け転職求人サイト「八起.info」を運営する福元聖也氏。では、会社経営に失敗し転職活動に挑む際、起業の経験はどう評価されるのか?

「起業経験をどうとらえるかは会社により様々ですが、才気あふれる創業者が一代で築いた中小企業やベンチャー企業は、そうした人材をポジティブにとらえる傾向があります。起業家ならではの経営者意識、コスト感覚、統率力、創造力を生かし、新規事業の立ち上げや経営面でサポートしてほしいと考える会社は多いですね。一方で、『またすぐに独立してしまうのではないか?』と訝られ、経験があだとなるケースも。特に大手企業や老舗企業の場合は、過度に起業経験をアピールしない方がいいかもしれません」

とはいえ、起業に失敗したこと自体はマイナス評価にならず、むしろ“突破力”のある人材として今後ますます求められるようになると福元さんは予測する。

「起業経験者を採用したいという、潜在的なニーズは高いと思います。例えばベンチャー企業が多いIT、医療、人材派遣業などは専門的な知識と経営経験を兼ね備えた人材を高く評価します。もちろん相応のスキルは求められますが、十分に受け皿はあるでしょう」

起業のリスクを考えると二の足を踏んでしまうが、もし失敗してもその経験は高く評価される。そう思えば、チャンレンジする勇気が湧いてくるだろう。
(榎並紀行)


関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト