30代専業主婦世帯のビジネスマンは家計氷河期

年代別「リアル家計簿」を徹底検証

2012.12.20 THU


新生銀行が毎年実施している「サラリーマンのお小遣い調査」によれば、2012年のお小遣いは3万9756円。1990年に比べ約半額になった イラスト/藤田としお
何かと飲み会が多いこの季節。だが、「上司や先輩と飲みに行っても、奢ってもらえない」なんて話をよく聞く。安月給とはいえ自分のためだけにお金を使える独身20代に比べ、家族を養い、その他の出費も多い先輩・上司世代の懐事情はむしろ厳しいようだ。

そこで、20代と先輩・上司世代では「自由に使えるお金」にどの程度の差があるのかを探るべく、ファイナンシャルプランナー・大竹のり子さん監修のもと試算を行った。

「まずは税金と社会保険料。所得税は所得の段階ごとに税率が上がりますが、奥さんなど扶養家族がいる場合は各種控除が使えるケースもあります。一方、社会保険については、40歳からは介護保険料もかかってきます」(大竹さん)

平成23年の各世代の給与月収は25~29歳が25万7500円、35~39歳が37万4200円、45~49歳が51万8400円(※金額はすべて大学・大学院卒の男性の平均。厚生労働省「平成23年賃金構造基本統計調査」より抜粋)。そこから税金と社会保険料を引いた概算可処分所得は、独身世帯の場合、20代で20万6857円、30代で28万7800円、40代で38万9465円。専業主婦の妻がいる世帯なら30代で30万4819円、40代で40万798円。夫婦共働き世帯だと30代で39万652円、40代で48万6632円となる。

可処分所得では各種控除が受けられる既婚者有利。しかし、ここから「2011年家計調査」に基づく各世帯の「消費支出」や想定される住宅ローン等を引くと、事情は一変。20代独身の月3万5246円に対し、30代既婚・専業主婦世帯は8332円、40代既婚・専業主婦世帯でも1万2539円。20代 独身の方が30代既婚者より約2万7000円、40代既婚者より約2万2700円も余裕があったのだ。

共働きならともかく、年長者のお財布事情は想像以上に厳しい模様。上司が奢ってくれなくても愚痴るのはやめましょう。
(榎並紀行)


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