3年後も就職状況は好転せずという予測も

就活スタート時期は1年生から?

2013.01.24 THU


昨年度はやや上昇したものの、大学卒業予定者の就職内定率はここ4年で8ポイントも下がっている。今後も学生にとって厳しい状況が続きそう イラスト/藤田としお
受験が終わっていようといまいと、大学生活に思いを馳せている人は多いだろう。しかし、その先まで考えている人は少ないかもしれない。「就職」のことである。昨今は就職難に苦戦する先輩が多い。入学後、ライバルに後れをとらぬよう、就活準備も早めに始めた方がよいのだろうか? 『就活は3年生からでは遅すぎる!』の著者で東洋経済HRオンラインの田宮寛之編集長は「就職難は不況より社会構造の問題によるところが大きい。今の1年生が3年生になっても就職状況は改善しません。そんな状況のなか、3年生から準備をしても手遅れ。1~2年生のうちから始める必要があります」と語る。

しかし一方、東京大学大学総合教育研究センターの中原淳准教授は「早すぎる就職準備より先にやるべきことがある」と指摘。「結局、企業が採用しているのは大学時代にきちんと目的意識をもって勉強し、多様な知的経験を蓄積した学生です。1~2年生のうちは大学に慣れ、学生の本分である勉強を頑張ることが一番。そのうえで、専門性を磨いたり、留学などの知的経験を積む。それが武器になる」という。この点は田宮氏も同意見のようだ。

「確かに最近の企業は勉強している学生を評価します。ですから1年生からの就職準備といってもエントリーシートの書き方や自己分析といった就活テクニックを磨けというわけではなく、学生の本分に努めようということです。ただ、同じ頑張るにしても、就職を見据えているか否かで意識は変わります。学校の勉強に加え、語学力を磨いたり、経済を学んだり、プラスαを身につける意欲も湧いてくるはず」(田官氏)

就活が解禁になる3年生の12月まで、入学後の“持ち時間”は2年8カ月しかない。誤解を恐れずにいえば、「大学生活は4年間」もないのだ。学ぶにせよ遊ぶにせよ、その覚悟で臨みたい。
(榎並紀行)


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