なぜそんなことがまかり通る?

航空券オーバーブッキングの裏側

2013.02.21 THU


近年では、航空会社への直接予約でも、先得(JAL)や旅割(ANA)などのお得なプランが充実してきている 画像提供/ピクスタ
旅行中、空港の搭乗口で「座席が不足しているので、別便に振り替えられる方いませんか?」「え?予約しているのになんで!」―というトラブルに遭ったことはないだろうか? 「オーバーブッキング」というこの問題、乗客にとっては理不尽な話だが、海外では珍しくないという。なぜこんなことが起こるのか? 航空ジャーナリストの緒方信一郎氏に聞いた。

「最大の原因は、航空会社が実際の席数より予約を多めに受けていることです。通常は1割増程度ですが、4~5割増というところも。理由は『NO SHOW』と呼ばれる当日空港に来ない客が相当数いることと、直前変更やキャンセルを見越して、定員割れを防ぐため。オーバーブッキングが発生すると、航空会社は乗客に席の譲渡を呼びかけます。譲ってくれた方には現金かマイルを進呈しなければなりませんが、そのコストを払っても定員割れを防ぐメリットの方が大きい、ということなのでしょう」

でも、予約が入っているってことは、航空券は売却済みってことですよね。空席のまま飛んでも航空会社にデメリットはないような…。

「それが違うんです。たとえば、旅行代理店で予約した人が搭乗しなかった場合、代金は代理店へは支払われますが、実際に人が搭乗しないと航空会社へは入金されません。航空会社が予約数ではなく搭乗数にこだわるのはそのためです」

では、オーバーブッキングにより搭乗できなくなるのを避けるには?

「航空会社の窓口やHPでの、座席指定できる直接予約が唯一の方法です。運賃は高めですが、チケットの優先順位が高く、確実に搭乗できます。一方、代理店予約は安さがウリの反面、優先度は最低ランク。ちなみに、ネット予約&全席指定が一般的なLCCでは、オーバーブッキングは起こりません」

価格重視なら代理店で、GWや夏休みなどの混雑時には直接予約で、というふうに、予約を使いわけるのがよさそうだ。
(池尾 優)


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