ダントツで世界最下位!

日本の会社員「やる気」事情

2013.03.07 THU


やりがいの低下理由には、ほかに「非正規社員の増加」「生活に占める仕事の割合の低下」「人の欲求水準・願望水準の高まり」があるという イラスト/牧野良幸
「日本の会社員の『やる気』は世界でダントツ最下位!」。米国の人事コンサルティング会社がこんな調査結果を発表した。世界28カ国・約3万3000人の会社員を対象に「モチベーションの高さ」などを調査したところ、日本が最下位だったというのだ。

「じつは、日本の会社員の『やりがい』は70年代の終わり以降、ずっと下がり続けているんです。私たちが社員数1000名以上の会社に勤務する30~54歳の男性を対象に行なった『昇進と働く意欲に関する調査』でも、職場に“やる気が低下している人がいる”と答えた人が48.8%と最多でした」。こう話すのは、リクルートマネジメントソリューションズの坪谷邦生氏。

なぜ「やる気」が低下しているのか。その理由はいくつか考えられるが、大きいのは「わかりやすい目標の喪失」と「会社への信頼感の喪失」。特に会社と社員個人の信頼関係が薄れたことがあるという。

「仕事のモチベーションを高めるには、まず有意義な目標設定、さらにその努力を持続するには上司や周囲が評価してあげることが必要です。その結果、目標達成に近づき、報酬や満足感にもつながり会社を好きになっていく。しかし、いまは上司に部下と向き合う時間がなく、なかなか納得できる評価をしてもらえない。また経済状況などから仕事の意味づけが難しく、目標設定もできない。それがやりがい低下の大きな原因ではないかと思います」

ただし同調査によると、「一番やりがいを感じた時期は?」との質問に、「(入社)15年目」以降の年次を挙げた人が45~49歳では42%、50~54歳では52%に及ぶ。入社年次が上がるほど「一番やりがいを感じた時期」も上がる傾向にあり、この結果をみるかぎり、将来的に仕事のやりがいが向上することも期待できないわけではないのだ。

もちろん、そのためには上司がきちんと評価してフィードバックし、自らも目標達成に向けて努力するのが大前提となるが…。
(岡林英二)


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