オトコの好奇心が深まる1冊をご紹介!

宴会で磨く仕事力

2013.04.04 THU


『ハーバード流宴会術』 児玉教仁/大和書房/1470円
真の宴会には
運命を変える力がある

「ハーバード」と「宴会術」。この意外な組み合わせをタイトルとした時点で“勝負あった”といえるだろう。

およそ、宴会の仕切りやもてなし、一発芸といった「宴会術」の類は、場数を踏んで身につけていくものだ。ところが、著者はそこに留学で学んだ「経営学」を持ち込み、次のように言う。「宴を仕切るうえで大切なことが、ハーバード・ビジネス・スクールの教えにある」と。

言われてみれば、たしかに宴会とビジネスプロジェクトはよく似ている。だから、経営学的な教訓が宴会術にも当てはまるのは、さもありなんと思うのだけど、それを本気で追求したところが著者のすごいところだ。

たとえば、幹事慣れして「勝ちパターン」に固執することを戒め、ビジネス同様、宴会にも新しいアイデアによるイノベーションが必要だと力説する。また、宴会場の下見のときから、店の便器の個数、注文してから料理が出るまでの時間、飲み放題のお得度など「すべてを数値で管理する能力」の重要性を説く。

女性への接し方、効果的な自己紹介法、名前の覚え方、結婚式二次会の最強の出し物など、具体的なアドバイスも満載で、本書に書かれている宴会術の二つ、三つを実践するだけでも、あなたの宴会力と仕事力は大きくアップするに違いない。

新人歓迎会が開かれる4月は、一年のうちで宴会が最も多い時期。「真の宴会の威力が発揮されたとき、それは、人の運命を変える力さえ持っています」という言葉を信じて、本書を片手に運命の扉を開いていただきたい。

  • ほめて、伸ばして、盛り上げる!?

    『正しいブスのほめ方』
    トキオ・ナレッジ/宝島社/980円

    宴会を盛り上げるには、参加者の気分を良くするのが早道だろう。インパクトありすぎの書名を持つ本書は、人をほめるテクが満載。「説教好き」「オシャレ番長」「かまってちゃん」「ハゲ」といったカテゴリごとに、懇切丁寧かつ笑えるアプローチが示されている。参加者の個性を観察し、それに応じたほめ方が駆使できるようになれば、君も立派な人間通!。
  • おいしい思いをしたいんです

    『新東京いい店やれる店』
    ホイチョイ・プロダクションズ/小学館/1680円

    飲み会の主催者ならば、皆を唸らせるようなところへ連れて行きたいもの。この本は異性を口説くための飲食店選びをテーマとしているが、うんちくを交えた名店ガイドとしても秀逸な出来だ。夏のウナギ、冬の鍋…四季折々のイベントにマッチした、和洋中のレストランが案内されている。打ち上げやデートなど、用途に応じた名店を知っておいて損はない。
  • この気くばりを見よ

    『接待の一流 おもてなしは技術です』
    田崎真也/光文社新書/735円

    日本の男性はもてなしベタが多い──こう嘆くのは、言わずと知れた有名ソムリエの田崎真也。彼は「接待」と「デート」という二つの重要局面における、もてなしの心と技をここで指導する。店の下見、テーブルマナー、ワイン選び、そして二次会…。こうしたシーンで心地良い時を過ごす方法をマスターすることは、日常業務でのおもてなし力向上にもつながるはずだ。
宴会で磨く仕事力

※フリーマガジンR25 327号「R25的ブックレビュー」より

斎藤哲也=文
桜井としき=撮影

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