40歳まで入学可能!

社会人歓迎の農業経営学校とは?

2013.06.14 FRI


気になる学費は、寮費(2食付き)を含めて2年間で約300万円。2013年度は、就農者、農業発展にかかわる職に就く者には、国から150万円の助成金が出る。なお、入学前の研修期間は学費がかからない
昨今、サラリーマンから農業への転身を目指す若者が増えていると聞く。農家出身でもない限り、ハードルの高い挑戦に思えるが、最近1つの糸口になりそうな学校が誕生した。

それは、2013年4月に開校する「日本農業経営大学校」。なんでも、高校卒業程度の資格を持つ40歳以下の人なら入学可能だという。教育期間は2年間で、1学年20人の全寮制。いったい、どんな学校なのか? 日本農業経営大学校・教務部主任の西 泰弘さんに聞いてみた。

「日本農業経営大学校の目的は、農業経営者の育成。ここ十数年で食にまつわる消費者ニーズが多様化したため、農家も経営の視点を持って運営する必要がある、という考えにもとづいて設立されました。実際に『農業を経営すること』で、これまで以上の収入を得ている方も少しずつ増えているんですよ」

せっかくいいものを作っていても、販売戦略やマーケティングなどを考えないと、食べる側の口にまでは届かない、と西さん。ということは、社会人経験のあるR25世代にもチャンスがある…?

「会社で培ったスキルを生かすことはできると思います。農業に従事したことがない人には、合格後に半年~1年、農場での実地研修を用意しますので、農業経験がなくても入学可能です」

入学してからは、都内校舎での講義や演習と、現場での実習の両方が行われるとのこと。では、実際のカリキュラムは?

「夏場が現地実習、それ以外の期間は都内校舎での講義や演習です。現地実習では、1年目は先進的な農業経営者のもとで、2年目は一般企業でマネジメントなどの研修をする予定。教科は、経営戦略やマーケティングなどの経営学、農業経営学、経済学、社会学など。経営に必要な心理学や、英語力をつける授業もあります。講師には大学教授のほか、第一線で活躍する農業経営者や食品企業のトップの方々、弁護士、税理士などを迎え、討論の場も設けます」

日本農業経営大学校が目指すのは、日本の農業を支え、活性化する人材の育成。個人農家の経営者だけでなく、地域の農家を束ねるリーダーや、農業のシステム自体を刷新していけるイノベーター、農業界と産業界をつなぐ食のコーディネーターの輩出が目標だ。

「卒業後は、確実な就職先があるわけではありません。ただ、同じ志を持つ仲間たちと事業を起こしたり、連携している農業法人、関連団体等で能力を発揮したりもできると思います」

「農業経営者になる」という志と、2年間みっちり取り組む意思さえあれば、社会人も大歓迎という西さん。「人生を変えたい!」と本気で思うなら、選択肢に加えてみるのもいいかもしれない。
(有馬ゆえ)

※この記事は2012年6月に取材・掲載した記事です

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