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億超え当然のバフェット昼食オークションの損得

2013.06.17 MON

米著名投資家ウォーレン・バフェット氏とのランチをともにする権利のオークションが終わり、今回の落札額は100万ドルだった。2000年の開始以来、最高額となった昨年の345万ドルから3分の1未満に減額。過去の落札者たちは、どんな目的で落札し、そして、何を得たのか、まとめてみた。

直接的な利益につながったのは、おそらく2人だけだろう。

2010、11年に当時としては最高額の262万6411ドルで落札した、テッド・ウェシュラー氏がまず挙げられるだろう。


2000年 2万5000ドル ?

2001年 1万8000ドル ?

2002年 2万5000ドル エドワード・ジョーンズ

2003年 25万100ドル デビッド・アインホーン

2004年 20万2100ドル ジェイソン・シュー

2005年 35万1100ドル ?

2006年 62万100ドル 段永平

2007年 65万100ドル モニッシュ・パブライ

2008年 211万100ドル 趙丹陽

2009年 168万300ドル サリダ・キャピタル

2010年 262万6411ドル テッド・ウェシュラー

2011年 262万6411ドル テッド・ウェシュラー

2012年 345万6789ドル ?

2013年 100万ドル   ?

ヘッジファンド運用会社ペニンシュラ・キャピタル・アドバイザーズの創業者で、じっくりと投資対象の有価証券報告書など資料を読み込んで500時間以上の検討時間をかけるのがポリシーだという。

バリュー投資家でもあり、バフェット信奉者。この2回のランチで意気投合したのだろう。バフェット氏の投資会社バークシャー・ハサウェイのポートフォリオマネジャーとして加わったのだ。まさかいっしょに働くことになったという初めてのパターンだ。

年次レターで、2012年のリターンはS&P500の2倍以上のリターンをたたきだしたそうで、「わたしを追いやるほどだ」と称賛していたほどだ。

 そして、2人目が、08年に当時としては史上最高額の211万ドルで落札した、投資会社ピュアハート・アセット・マネジメントの趙丹陽氏だ。

ただ、これはちょっとキナ臭い話が漂っており、バフェット氏の名前を利用した感が強い。

趙氏はウーマート株を購入したことをマスコミに吹聴し、その翌日にバフェット氏と昼食。その後、同社株は25%上昇していたという。わざわざ昼食の前日にウーマートを大々的に宣伝しており、意図があったようにも思われる。ちなみに、昼食が原因かどうかはともかく株価は上昇しており、もしもそこで売却していれば1400万ドルの儲けになっていた。

これも投資か?

今年に入ってピュアハートは、バリュー投資を信条とし、割安だったインド、ベトナム株を仕込んで戦果をあげたことを発表している。

 基本的には、バフェット信奉者が落札している場合が多いように見受けられる。2003年には、米著名ヘッジファンド運用会社グリーンライト・キャピタルのデビッド・アインホーン氏が25万100ドルで落札した。

このランチには、具体的な投資の話はいっさい行わないというルールがある。しかし、アインホーン氏は聞いてみたそうだ。

アインホーン氏の著書「黒の株券」に次のような一節がある。

空売りの話題となり、アインホーン氏が「アライド・キャピタルをどう思うか」と聞いてみたところ、バフェット氏は「アライドのことは知らないが、空売りして勝つのは大変だ」と答えたそうだ。

アインホーン氏と言えば緻密なバリュー分析に基づく、空売りが得意。この後にアライドの空売りで大儲けしている。その後も破たんしたリーマン・ブラザーズの空売りでも大きな戦果をあげている。

2009年の落札者、カナダのヘッジファンド運用会社サリダ・キャピタルだが、リーマンショックで資産回収が思うようにできずにいたところの落札で、業界にちょっとした驚きを与えた。

こちらは、ランチの落札をPR材料に使おうとしたのではないか、とも見られる。

記事提供元/YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)

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