“お金持ち界”のトレンドニュース

中国富豪が英国に殺到 目的は教育

2013.06.24 MON

中国の富豪たちが子供のより良い教育を探し求めて、イギリス各地を回っている。そうした人たちを対象に有名校を回って見学する大型バスツアーが組まれ、街中でそうした集団やバスの目撃情報がちらほら出ている。

■最上級の教育は金で買う

英紙タイムズでは、イングランド西部のバース市で、34人の中国人乗客が次々に降り、交通ルールなど顧みず大胆に道路を横断し、キングスウット・スクールに入っていく様子が伝えられている。

同校はこの英国一周ツアーの最終目的地だといい、ツアー会社の社員が「この人たちをつれて歩くのは、子供を世話するのと一緒。いや、それよりもっと大変だ。子供はしかれば分かるが、この人たちは言っても聞かないんだから」と愚痴をこぼしていたのだという。

昨年、中国共産党幹部の薄煕来氏(ボー・キライ)が、長男ボー・グアグア氏を英ハロースクール(英国の伝統的な全寮制のパブリックスクール)に通わせ、オックスフォード大学に進学させた。女子学生を寮に連れ込んでドンチャン騒ぎをしたり、フェラーリを乗り回したり、放蕩三昧。結局は単位を取得できずに、ハーバード大学に入りなおしたこともあった。

共産党の幹部から、民間の大富豪まで中国人は、金でも何でもいいから、ワールドクラスのブランド力を持つ最上級の教育を、金で買いたがる。

■海外移住の布石
ここ数年間、イギリス・パブリックスクールの最大の顧客はロシアからの大富豪たちだったが、今では中国大陸からのお客が、香港の学生と並び大きな部分を占めるようになってきた。イギリスの小中学校には2万5000人近い外国人学生がいるが、そのうち4000人が中国人だ。

英国にとっては、いにしえよりの教育資産を活用した良い外貨獲得の手段ともなろう。

また、中国人富裕層の6割が将来的に、海外に脱出したいとの意向を持っているともされている。「中国個人財産管理白書」によると、資産1000万元(約1億5000万円)以上の人で、すでに14%が海外に移民申請中で46%が申請準備中で、6割が計画中なのだ。海外で良い教育を受けさせるということは、そうした含みもある。



記事提供元/YUCASEE MEDIA(ゆかしメディア)

取材協力・関連リンク

関連キーワード

注目記事ピックアップ

 

編集部ピックアップPR

ブレイクフォト