ハーバード、MIT、京都大学も

一流大の無料講義!MOOCsとは

2013.07.04 THU


「edX」の講義模様。教授の話した内容は字幕で表示され、動画の再生スピードも調整可能。通常の講義のような聞き落としはなさそうだ
今春、京都大学は、オンライン上で講義を無償公開するサービス「edX」への参加を表明した。edXは、MIT(マサチューセッツ工科大学)とハーバード大学が作ったプラットフォームで、現在、27の大学が世界中から参加。京都大学では、第1弾の講義「生命の化学」を来年より配信予定だ。

「オンラインでの講義は、地域や費用に制限されない、フラットな教育を実現する可能性を持っています。また、世界トップの大学と肩を並べて講義を行うことは、本校のレベル向上をも促します。このようなことから、edXに参加することを決めました」(京都大学・飯吉透教授)

大学が連携し講義をオンライン公開する取り組みは「MOOCs」と呼ばれ、2年ほど前から活発化。edXのほか60を超える大学が加盟する「Coursera」や「Udacity」がある。

「毎週更新される講義の動画を見て、期日までに課題を提出するのがMOOCsの基本スタイルです」と語るのは、MITで教育のオープン化に携わる宮川繁教授だ。MOOCsに年齢や地域の受講制限はなく、多くは無料で参加可能。修了時には修了証明をもらえる。

「修了証明は正式な大学の単位を取得したことにはなりませんが、教授の許可で下りるので、その価値に本質的な差はありません。難易度も大学で行われる講義と同等。すでに正式な単位として認定しようと動く大学もあります」(宮川氏)

MOOCsの講義は現状すべて英語だが、「MOOCsは受講者のコミュニティができるのが特徴。受講者同士で言語の問題をフォローし合うケースも多い」と宮川氏。実際、MOOCsの講義に日本語字幕をつけようと試みている人もいるようだ。

修学意欲のある社会人にとって、MOOCsの登場は歓迎すべき話。英語の壁はあるが、MITや京都大学の講義を誰でも自宅で受けられる時代が来たのである。
(有井太郎)


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