「不本意な異動」経験者は6割超!

希望が叶うのは1割?人事異動白書

2013.10.17 THU


会社の命で泣く泣く異動になったことがあるという人は少なくない。人事上のシステムが明確であるため、根回しをする隙すらないと嘆く声も 画像提供/50/50 / PIXTA(ピクスタ)
会社員に異動は付き物。だが、希望通りに異動できる人はどれくらいいるのだろうか? 25〜39歳の男性社会人200人に調査したところ、62%が「人事異動の経験がある」と回答。また半数以上(54%)が「自社に人事異動の希望を申告できる仕組みや制度がある」と回答した。

仕組みがある人のうち「希望を出したことがある」人は44%。さらにそのなかで「希望通りの部署に異動できた」人は48%と半数弱。つまり異動希望を出すことができ、希望が叶った人は、単純計算すると約1割だけ。一方、「会社の命で意に沿わぬ異動をしたことがある」のは異動経験者のうち64%に上る。やはり会社員の異動は思うに任せないようだ。

ただ、中央大学大学院戦略経営研究科客員教授の楠田 祐氏によると、「近年、本人の異動希望になるべく沿える制度を採用する会社が増えています。例えば、FA(フリーエージェント)制度は、人事に直接エントリーできる。直属の上司を通さなくていいので、希望を伝えやすい」とのこと。とはいえ、勤務先にそうした制度があるとは限らない。そんな時はどうすればいいか?

実は同調査で「異動する際に根回しは必要か」尋ねたところ、56%が「必要」と回答している。「本気度を伝えることができる」「根回しをして、ある程度のアシストをしてもらうことで多少は効果があると思う」と肯定的な意見が多く寄せられた。楠田氏も「根回し=社内営業」とし、自らを商品として売り込むことは大事だと語る。

「異動者を決める際、人事も受け入れ先の上司も、本人の性格や上司との相性を重視します。異動希望先の飲み会に行くとか、やってみて損はないと思います」

仕事のパフォーマンスを上げつつ、根回しもぬかりなく。希望通りの異動をするための前哨戦はもう始まっているのだ。
(中村未来/清談社)


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