キーワードは親孝行、地元孝行

「セガレプロジェクト」とは?

2013.11.08 FRI


昨年9月に実施された「山形稲刈りツアー」の様子。「土に触れる喜びを感じた!」という参加者が多いそう 写真/(倅)セガレプロジェクト提供
農家の高齢化や後継者不足が叫ばれる昨今。国や自治体が対策に苦心するなかで、ちょっとユニークなプロジェクトが話題になっています。

その名も、「(倅)セガレプロジェクト」。農家を継がずに東京で働く息子=セガレが2007年に立ち上げたプロジェクトで、彼らを応援する“セガレファン”も生まれているとか。農家の娘を「セガール」と呼ぶ、ちょっとユルいセンスも気になる!

というわけで、同プロジェクトの設立メンバーで、現副代表の渡沢農さん(28歳)にお話を伺いました。ズバリ、セガレプロジェクトって何ですか?

「農家を継いでいない後ろめたさを感じ、農業や地元のために何かできないか…と考えているセガレやセガールが、農業との新しい関わり方を模索して、様々な企画を行うプロジェクトです。現在のメンバーは約30人。毎月、都内で開かれるマーケットに出店して実家の作物を販売したり、一般の方にメンバーの地元で農業体験をしていただく“セガレツーリスト”を催したりしています」

ホームページを見ると、マーケット、ツアーともに盛況の様子。反響はどうですか?

「その野菜を食べて育った人間が言うんですから、“安全で美味しい”の説得力が違いますよね(笑)。マーケットに毎回足を運び、メンバーと友達になるお客さんもいて。そんな中で、農家のライフスタイルに興味を持つ人も増えています」

普段はIT関係の仕事をしている渡沢さん。同プロジェクトでは収益化よりも、「親孝行・地元孝行」を軸に、面白いアイデアを形にしたいのだとか。

この5月からは、「世田谷ものづくり学校」にて、農家だけでなく漁師や商店、職人のセガレなども対象にしたワークショップを展開。農家のセガレと酒造のセガレがタッグを組んだ、「100%オヤジ酒」なる企画では、完成した新酒がなんと「茨城県新酒鑑評会」で金賞を受賞したそう。こうして活躍の場を広げつつある、セガレの目標とは?

「あるメンバーが“合コンで農家の娘だと言い出せない”と言うんです。まずはセガレ・セガールの輪を広げて、一般の人たちに“僕らの親の仕事はこんなにカッコいいんだ!”ということを伝えたいですね」

農家の娘、素敵じゃないですか! 親孝行の仕方に困っているセガレも、はたまたセガールとお近づきになりたい人も、まずはマーケットに足を運んでみては?
(橋川良寛)

※この記事は2010年04月に取材・掲載した記事です

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