若手ビジネスマンの受検者も多数!

注目の資格「知的財産管理技能士」

2013.11.21 THU


日本のケーキ店「りくろーおじさんの店」とそっくりな上海のケーキ店。海外の無断模倣を阻止するには、現地の法制度を理解することも大切だ 画像提供/時事通信社
2014年3月より、新たな国家資格試験の「知的財産管理技能検定1級(ブランド専門業務)」がスタートする。同検定はこれまで、知的財産全般の管理能力を問う3級と2級、および専門的な能力を問う1級の「特許専門業務」と「コンテンツ専門業務」が行われてきた。そこに来春からブランド分野が加わる。

「商標や意匠など、知的財産の重要項目が該当するのがブランド分野。この試験では、商標登録に代表される自社製品の権利化や保護、不正競争防止法の理解などが問われます」

お答えいただいたのは、検定を実施する知的財産教育協会の近藤泰祐さん。同協会では教材や情報誌を制作、知的財産の周知や権利調整を行う人材の育成に努めている。

「海外への企業進出が進む昨今、特許の概念が通用しない新興国は多数あります。そういった国でのビジネスには、商標や意匠などによる権利調整が不可欠。また、模倣品が頻出する中国への対策も取らなければなりません。『ブランド専門業務』設立の背景には、そのような理由があります」(近藤さん)

1級ブランド試験では法律関連の問題や、契約書の例を見ながら間違いを指摘するなどの実践的な問題、さらには各国の法制度に関する問題などが出題される予定だ。内容はかなり専門的で、「企業ブランドに関わるブランド法務マネージャーや経営企画担当者などの受検が見込まれる」(近藤さん)とのこと。すでに行われている他分野の1級合格率は10%程度で、一般のビジネスマンが気軽に狙える資格ではなさそう。

ただし、知的財産の重要性は年々高まっており、特に中小企業では特定の部署以外でも権利関係の知識を必要とするケースも。そのため基礎知識を問われる3級は、多くの若手ビジネスマンが受検しているという。

新興国でビジネス展開を行う企業が増えている昨今、知的財産の知識は確かな価値となるだろう。
(有井太郎)


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